【写真:トドワラの先端にわずかに残る立ち枯れのトドマツ 2013年09月12日15時27分撮影】
野付半島。
国道 244号線の標津町を北から南へ抜けると、半島へ向かう分岐点
に差し掛かる。そこを左折し道道 950号線に入る。この道は、まるで
海の中を突っ切って走っているかのような錯覚に陥る。なぜならば、
南へ向け進路をとった時、車窓右側には尾岱沼、左側には根室海峡が
同時に視野に入るからである。
このエリアは野付半島で、高校の地理の授業に登場する「砂嘴」で
有名な場所である。道道の終点で車を降りると、そこはトドワラだ。
トドワラは、立ち枯れたトドマツ林の跡である。トドマツの残骸が
湿原上に立ち残り、荒涼としたなんとも言えぬ風景を形成している。
ほとんどは樹齢 100年前後のトドマツで、年々海水の浸食により腐朽
したトドマツの枯れ木が風化・消滅しつつある。
トドワラをナラワラ方面から望む
トドワラの北方に、立ち枯れたナラの木の林立地であるナラワラが
ある。こちらはトドワラに比べれば腐朽が進んでおらず、枯木が原形
をとどめている。
ナラワラ(まだ緑色をしたナラの木が多いエリア)
思えば、この地に最初に訪れた1984年には、もっと枯れ木が立って
いたと記憶する。あれから30年…。風化は確実に進行している。いず
れは何もない湿原と化すのだろうか。
ナラワラ(立ち枯れのナラの木が多くなってきたエリア)
HERE
↑If this article is quite good, will you please click?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます