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【JOHN LENNON】
イントロ無しで突然語りかけてくるフレーズ(「誰か僕の話を聞い
てくれないか」 'Is there anybody going to listen to my story ')
が印象的なジョンの曲である。後にヨーコと出会うことを考えると、
意味深い内容の詩作であるが、今回はジョンのリズム・ギターに論点
をフォーカスしてみたい。
キーは「Cm」。高音域をブーストさせた「ブレス」が収録されて
いる部分は「E♭」である。彼は、'GIRL'を"Gibson J-160E "で演奏
している。バレーコードで演奏しているという説もあるが、おそらく
8フレットにカポタストを装着しての演奏と思われる。
ビートルズがハイ・ポジションにカポタストを装着して演奏した曲
を、思いついた範囲であげてみる。
IT'S ONLY LOVE (5フレット・ジョン)
GIRL (8フレット・ジョン)
IF I NEEDED SOMEONE (7フレット・ジョージ)
HERE COMES THE SUN (7フレット・ジョージ)
経験のある方はお分かりかと思われるが、ハイ・ポジションにカポ
タストを装着しコード演奏をする場合、通常のフォームだと弾きづら
いことがある。'GIRL'の場合、Aメロの4小節めやBメロの1小節め
に出てくる「G」(実際のコードは「E♭」)がそれである。ジョン
は「G」を弾く際、押さえるフレット数を6弦から示すと「3-2-
0-0-3-3(0は開放弦)」として演奏することが多いのだが、
この曲ではさすがに押さえにくいのか、「3-2-0-0-0-3」
というフォームで演奏している。'I FEEL FINE 'では、手の大きさが
有効になるのだが、'GIRL'では逆になっているのが面白い。いわゆる
「欧米サイズ」なるものがギターには無いわけで・・・。
カッティングについてテクニカル的に言えば、いわゆる「カーター
ファミリー・ピッキング」と呼ばれるスタイルで、ジョンは演奏して
いる。もっとも彼のことであるから、それはそれと意識されたプレー
ではなく、「フィーリング一発」的な感性のプレーであろう。ジョン
は、テクニカルのことを言われるのを好まないかもしれない。「カー
ター・ファミリー・ピッキング」とは、ベース音を最初に弾いてから
コードストロークをする演奏スタイルのことである。しかし、レコー
ドやCDを聴いてお分かりの通り、このスタイルは徹底されていない。
ベース音を弾いたり弾かなかったり、ヴァースの最初と最初は、6弦
全体による四分音符のコード・ストロークで「まとめ」たり・・・。
ジョンらしいランダムなプレーである。それが彼の魅力である。
◇◆◇
ビートルズのレコーディング・スタイルは初期の「一発録り」的な
ライヴに近い方式から、次第に「何テイクも重ねる」方式に変遷して
いる。感性重視のジョンにとっては、「一発録り」的な方式のほうが
向いていたのかもしれない。
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その昔、YONEXのR-22のガットを
張り替える際
「ギターみたいにして弾けないかな」
なんて本気に思ってしまいました♪
あれから・・・○十年。
ガットを張り替えていません。
ボールが当ったら、「ペキッ」といって
貫通してしまうかも♪
あははは!
そうか!ジョンのGコードの押さえ方まで~~!
その上、最近耳にする「欧米か…!」
楽しませてもらっていま~す!