らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

507.順天休命

2007-03-27 | 53.The Future
 今日は、帰宅後いろいろと「情報」や「モノ」の整理をしました。
ふと予備校時代の世界史の講師から「卒業」にあたり「ある言葉」を
いただいたことを思い出しました。それは師が好きな言葉です。

 順天休命

 『易経』にある言葉です。この言葉をいただいたとき、『易経』に
ついては、もちろん世界史の学習レベルの知識しか持ち合わせていま
せんでした。その後、社会人になりいろいろカベにぶつかっては何か
と実務レベルの出版物を繰り返し購入してきました。近頃思うように
なったことがあります。それは『易経』がものすごく「深い」書物だ
ということです。

 まずは、師の言葉が実際『易経』のどの場面で表現されているのか
引用いたしますので、お読みになってみてください。

【引用開始】

「乾下離上 火天大有」

大有、元亨。
彖曰、大有、柔得尊位、大中而上下應之、曰大有。其徳剛健而文明、
應乎天而時行。是以元亨。
象曰、火在天上大有。君子以遏惡揚善、順天休命。

【引用終了】

 「順天休命」は、最後の行に表現されている「象に曰く、火の天上
に在るは大有なり。君子もって悪を遏め善を揚げて、天の休いなる命
に順う。」にある「天の休(おお)いなる命に順(したが)う」から
引用したものです。非常に大きなスケールを感じるフレーズですね。

 『易経』は、易占いのテキストで東洋最古の書物です。『易経』を
ご紹介する際には、陰陽や八卦そして、『易経』の構成の骨格となる
六十四卦について触れなければなりません。しかし長くなりますので
それについては別の場に譲ることにいたします。『易経』は、占いの
テキストという面だけではなく、哲学書として、儒教の経典として、
処世術・智恵の書として、そして道の書として実に多くの側面を持ち
合わせた書物です。そしてそれは「変化の書」。わたしたちが、この
変化の法則にならったならば、遭遇するあらゆる「時」を理解でき、
事が円滑に運ぶというという考え方に立脚しているのです。

Blog Ranking
↑If this article is quite good, will you please click?
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 506.大阪だ~! | TOP | 508.ビートルズ・“PLEASE PL... »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | 53.The Future