らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1021.敗者の気持ちと・・・

2008-08-22 | 22.Bowling
 22日、2008年北京オリンピックのベースボール競技で、日本は韓国
に2-6で敗れ、3位決定戦を戦うことになりました。この日の戦い
ぶりについては、既にいろいろな「場」でいろいろなことが語られて
います。

 あまたのコメントの中で目につくのは、「采配」に関することや、
大事な場面でよいパフォーマンスを出すことができなかった「選手」
に関することでした。その選手たちは、今夜きっと眠れぬ夜を過ごし
ているのだと思います。

 オリンピックのような大きな大会で、力を発揮できずに敗れ去って
いく選手や選手たちを見るのは、応援する立場からすると確かに残念
なことです。しかし、現場で戦っている選手や選手たちはそれよりも
悔しい思いをしていることでしょう。大会の規模こそ違え、わたしも
過去に似たようことを経験しました。

 今からもう9年前になるでしょうか。当時ボウリングのアマチュア
団体に所属していたわたしは、国民体育大会の県代表選手として地区
ブロック大会に出場しました。国民体育大会に出場するためには、地
区大会を勝ち抜く必要がありました。それは夏真っ盛りの7月中旬の
ことでした。結果は「僅少差」で次点となり通過できなかったのです。

 競技は、順位ポイント制(下位から上位に行くほどポイントを多く
付与)が採用されました。「僅少差」である所以は、4人チーム戦の
戦いぶりに象徴されていたからです。わが県チームは、最終ゲームの
3ゲーム目9フレームまで順調な展開でした。しかし最終フレームで
なんと4人のうち3人がイージーミスを犯してしまいます。わたしも
「2-4-5」をチョップしてしまいました。これですぐ下の順位の
県チームとトータル・スコアがまったくの同得点となり、順当ならば
上位ポイントを獲得するはずだったのが、1つ下位の順位ポイントと
共有することになってしまったのです。驚くなかれ、その1つ下位の
チームは、最終的にひとつ上位の「通過チーム」だったのです。その
差 0.5ポイント・・・。

 あのとき、誰かひとりでもマークをつけていれば・・・

 大会が終わり結果が発表された瞬間、脱力感にさいなまれました。
競技会場からどのように戻ったのか、あまりはっきりとは覚えていま
せん。その夜も眠れず、しばらくは何もする気になれませんでした。
団体競技では、大なり小なりミスはつきものです。そのミスをチーム
メイト全員でカヴァーできるようになると、流れが好転し結果が出て
くるのですが、そんな状態の時ほど得てして「個人の集合体」になり
がちです。

 さて、北京のベースボール。日本チームよ。この状態で、気持ちを
切り替えるのは難しいと思います。よくわかります。しかし日が変わ
れば、待ったなしで3位決定戦を戦わなければなりません。

 最後の1ゲーム。敢然と相手に立ち向かっていってください。



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2 Comments

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チームの和 (ワワワ)
2008-08-23 23:26:45
敗者の気持ち、、、
共感しながら読みました。
悪いときの泥沼化したチーム戦、『個人の集合体』…とは、まさにいい得て妙です ねっ。ホントそのとおり。
チーム戦で勝てば、歓びが4倍になるという経験をしたあたしは、その時に、チーム内のメンタル和が大切だと、つくづく思いました。

返信する
失敗を経験して (らば~そうる)
2008-08-24 20:56:48
to:ワワワさん

コメント、ありがとうございました。

敗者・・・。失敗を経験して強くなれるのだと思います。
「強い」とは、競技の世界の場合
チームメイトや対戦相手の気持ちを慮れる心を持ち合わせている
競技者ではないでしょうか。

「メンタル和」は、やはり長い時間をかけて
醸成されるものですね。
そこには、真の信頼関係があるのだと思います。
返信する

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