らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1022.ビートルズ・日本編集盤(VOL.1)

2008-08-23 | 12.THE BEATLES
【ALBUM 日本盤『ビートルズがやって来るヤア!ヤア!ヤア!』】

 ビートルズとの付き合いを「リアルタイム」ではなく「ディレード」
で始めた世代にとって、彼らのことをどのような順序で知っていった
のか、いろいろなプロセスがあることでしょう。特に音源については
非常に興味があるところです。

 わたしの場合「LP」を購入していくプロセスを辿りました。友人
からビートルズを『赤盤』『青盤』で紹介された後、それ自体は購入
せず、いきなり“LET IT BE ”から接しました。ビートルズを初めて
知った当時、『ビートルズ事典』(香月利一著・立風書房)と出会い
この中の“BEATLES DISCOGRAPHY ”というコーナーの情報を頼りに、
アルバムをランダムに購入していきました。この書物は今でも手元に
あります。わたしにとって大事なバイブルです。

 “BEATLES DISCOGRAPHY ”では、「国内盤」として『ビートルズ!』
や『ビートルズ №2”』が紹介されており、「これを購入しよう」
と一瞬だけ思ったのですが、「モノラル」ということで食指が動きま
せんでした。子どものくせに・・・ですね。もちろんその頃は、UK
盤の“PLEASE PLEASE ME”“WITH THE BEATLES”の存在や、それらが
「正統である」ことなど知る由もありません。

 数ヶ月後、あることに気がついたのです。それは『ステレオ! こ
れがビートルズVOL.1 』『ステレオ! これがビートルズVOL.2 』の
存在です。この時点でも、UK盤の情報については相変わらずの状態
でしたが、曲目だけをみると、『ステレオ!』シリーズを購入すれば
モノラルのために敬遠した『ビートルズ!』や『ビートルズ №2』
の収録曲をだいたいカバーできるではありませんか。しかも。『ビー
トルズ事典』には「曲順こそ違うが、イギリス・パーロフォン原盤の
デビュー・レコード『プリーズ・プレーズ・ミー』、セカンド・アル
バム『ウイズ・ザ・ビートルズ』と同じ曲目により構成されている」
と書いてありました。その時点でも、「それが何なんだ」という感じ
でしたが、「とにかくすごいんだな」と漠然と思っていたことだけは
確かです。

『ステレオ! これがビートルズVOL.1』

『ステレオ! これがビートルズVOL.1』

 A面
  1.プリーズ・プリーズ・ミー
  2.アンナ
  3.アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア
  4.ボーイズ
  5.ミズリー
  6.チェインズ
  7.アスク・ミー・ホワイ
 B面
  1.ツイスト・アンド・シャウト
  2.密の味
  3.ラヴ・ミー・ドゥ
  4.ドゥ・ユー・ウォント・トゥ・ノウ・ア・シークレット
  5.ベイビー・イッツ・ユー
  6.ゼアズ・ア・プレイス
  7.P.S.アイ・ラヴ・ユー

『ステレオ! これがビートルズVOL.2』

『ステレオ! これがビートルズVOL.2』

 A面
  1.オール・マイ・ラヴィング
  2.プリーズ・ミスター・ポストマン
  3.ドント・バザー・ミー
  4.イット・ウォント・ビー・ロング
  5.オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ
  6.リトル・チャイルド
  7.ティル・ゼア・ウォズ・ユー
 B面
  1.ロール・オーバー・ベートーヴェン
  2.マネー
  3.アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン
  4.ホールド・ミー・タイト
  5.デヴィル・イン・ハー・ハート
  6.ナット・ア・セカンド・タイム
  7.ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー

 これは買いだ!

 中学生のわたしは、思わず心の中で叫んだのでした。CDでは発生
しませんが、LPでは「曲の合間に次の曲が微かに聴こえること」が
あります。そのためなのでしょうか、わたしの場合この『ステレオ!』
シリーズの曲順が頭の奥に染み付いています。‘Please Please Me’
が終わると、‘Anna’の最初のギターの「D」コードがが響き渡り、
‘Anna’が終わると、ポールの“One Two Three Four”が予測され、
‘I Saw Her Standing There’が始まるのです。

 それにしても、この『ステレオ!』シリーズですが、2トラックの
機材によるレコーディングだったので、ほとんどの曲がヴォーカルと
演奏に左右のチャネルを分離してミキシングされていました。そこで
カラオケとしても楽しんだ思い出があります。

 UK盤の“PLEASE PLEASE ME”“WITH THE BEATLES”の存在と価値
を知り手にいれたのは、それから20年近く経過してからのことでした。
それもCDで。

 日本編集盤については、次回にまたお話させていただきますね。



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