【ゲーム・セット!】
1日の日曜日の深夜、いや、もう24時をまわっていたので、2日
の未明というべきでしょうか。そんなことはどうでもいいのですが、
昨年と同様、テレビのスイッチを入れ全仏オープンの試合を「観戦」
しました。試合は、「マリア・シャラポワ(ロシア)vsディナラ・サ
フィーナ(ロシア)」女子シングルス4回戦。勝者が準々決勝進出を
はたします。
試合はヒート・アップしました。第1セット・第2セットともタイ
ブレイクになりました。第1セットを辛くも制したシャラポワは、第
2セット「5-2」しかもマッチ・ポイントとしサフィーナを剣が峰
に追い込みます。誰しもが「シャラポワ、勝ったな」と思ったことで
しょう。しかしこのふたり、「2年前」の因縁がありました。今回と
似たような状況から、サフィーナがシャワポワに大逆転したゲームが
あったのです。
すると。なんとサフィーナは剣が峰から寄り返しタイ・ブレイクに
持ち込むと、第2セットをモノにしたのです。この時点で既に2時間
が経過。途中で降雨中断もあり、波乱含みの展開となりました。もう
壮絶な打ち合いです。第3セットに臨むとき、シャラポワの脳裏に、
もしかすると「2年前の逆転負け」が過ぎったのでしょうか。それは
わかりません。その後、観衆も味方につけたサフィーナの勢いはとま
らず、最後はシャラポワのショットがラインを大きくはずれゲーム・
セットとなりました。
勝者 ディナラ! Dinara Safina
この試合では、数字的にはサーブの差が出ました。指標のひとつで
ある「ファースト・サーブ成功率」は「トータル」で両者とも「63%」
と互角でした。しかし、傾向が正反対でした。サフィーナがセットを
追うごとにアップさせたのに対し、シャラポワは逆にダウンさせてし
まったのです。大勢は決しました。記者会見で「ボールが重く感じた」
とシャラポワがコメントしていたように、サフィーナの気迫がボール
に乗り移り、シャラポワを精神的に圧倒したのかもしれません。
サフィーナ選手の驚異的な精神力に拍手を!
「全仏の壁」がまたもシャワポワにたちはだかりました。思えば、
この試合中、彼女は何かと戦っていたように見えました。あの独特な
プレイ・スタイルである「うなり」も途中で意図的に封印しており、
なんとか立て直そうという気持ちが観ている側に伝わってきたように
思えます。結果だけを見れば、それは「彼女らしくない動作」として
評価されてしまうのでしょうが、何か今までのシャラポワに「無い部
分」を感じました。来年の全仏に期待しましょう。
マリア 来年があるさ! Maria Sharapova
「努力はいつかは報われるものよ」
敗れた直後に、このようなコメントできるシャラポワ選手に惜しみ
ない拍手を!
↑If this article is quite good, will you please click?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます