【GEORGE with “Rickenbacker 360-12”(in 1966)】
ビートルズのジョージ・ハリスンが使用していた楽器の中で印象の
強いものはあの「12弦ギター」ではないでしょうか。ヴィジュアル
的には、映画“A HARD DAY'S NIGHT”で颯爽と登場します。サウンド
的には‘You Can't Do That ’のイントロの煌びやかな音に思わず涙
した人もいらっしゃることでしょう。
この12弦ですが、ジョージは1963年製と1965年製を現役の時代に
使用していました。個人的には日本公演の印象が強いため、1965年製
のシェイプのほうが好みです。1965年製の仕様は、1963年製に比べて
ボディ・トップの周囲がやや丸くなりました。またキャッツ・アイと
呼ばれるサウンド・ホールの回りにもバインディングが施されていま
す。コントロール系では「黒ノブ」から「トップがメタル・周りが黒」
というタイプに変わりました。テイル・ピースも「R」の文字がデザ
インされています。
1965年製は、1965年の秋、“RUBBER SOUL ”のセッションから使用
され、1966年のツアーで唯一使用された「リッケンバッカー」でした。
1965年から1966年を境目にポールが「リッケンバッカー」をメイン・
ベースとして使用し始めたのに対し、ジョンとジョージが使用しなく
なった点は、とても興味深いと思います。
ジョージが1965年製の360-12を、上述のセッションの‘If I Needed
Someone ’にて初めて使用した時、カポタストもまた初めて使用しま
した。カポタストは7フレットに装着されましたが、この様子は1966
年の日本公演の映像でも確認できます。ただし1966年 6月30日の公演
では、6フレットに装着されています。このあたりの事情については
こちらをどうぞ。
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