らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

2191.ライオンズvsホークス

2011-11-05 | 23.Baseball
【写真:「最後はこれで終わりたかった」@神宮球場 2011年06月15日20時47分撮影】
 ★この写真はライオンズの一ファンの妄想をイメージしたものです。

 本日、2011年度プロ野球パシフィック・リーグのクライマックス・
シリーズ・ファイナル・ステージが閉幕しました。福岡ソフトバンク
ホークスが埼玉西武ライオンズを2x-1で下し、日本シリーズへの
出場権を獲得しました。
 
 今日の試合はホークス杉内投手、ライオンズ涌井投手の「投手戦」。
互いに譲らず、延長戦に突入します。10回表1死ニ塁の場面。フェル
ナンデス選手が杉内投手からレフト線に二塁打を放ち、ライオンズが
均衡を破ります。ここで杉内投手は降板。マウンド上でしばらく顔を
上げられず、涙を流しながらベンチへ引き上げます。

 これで「ライオンズがやっと一矢を報いた」のでしょうか。いいえ。
さらにドラマが待ち受けていました。その裏、今度はホークスが涌井
投手からチャンスを迎えます。2死二塁の場面で打者は本日そこまで
2安打放っていた長谷川選手。カウント1-2から涌井投手が投じた
外角低め・・・。「やったぁ、ゲーム・セットだ!!」とライオンズ
ファンは勝利と思ったことでしょう。しかし、アンパイアのコールは
「ボール」。この後3-2とカウントを悪くし最後のスライダが甘く
入り痛打されました。同点・・・。ポーカー・フェイスの涌井投手が
号泣です。両投手。本当によい投球を魅せてくれました。それだけで
十分です。

 やはり、野球の神様が「今年はホークスだよ」と言っているように
思えてきました。その後の展開は語るまでもありません。12回表が
終了した瞬間、スコアは1-1でしたがホークスの日本シリーズ進出
が決定しました。その瞬間、松中選手が勘違いし、片手をあげながら
ベンチを飛び出しました。彼のそれまでの苦難を思えば、許せる光景
です。しかし、まだ試合は終了していません。もはや望みのないライ
オンズが、その裏も守備につかなければならないのです。この理不尽
さは1988年の「10.19 」以来です。

 思えば、ライオンズとホークスはプロ野球が始まって以来の好敵手
でした。古くは「西鉄」「南海」として。その時代、西鉄の本拠地は
博多でした。そして、その地を今ホークスが本拠地としているのも、
なにかの因縁です。プレーオフ、クライマックス・シリーズにずっと
苦杯を舐めてきたホークス。そのきっかけは2004年のライオンズでし
た。しかし、ライオンズからしてみれば、このところシーズン最後の
勝負どころを含めて、ホークスに対してはよい結果を出せていません。
2006年のファースト・ステージでは所沢で逆転を喫し、昨年はマジッ
クが出ていながら福岡で痛恨の3タテ。そして、今シーズンの「一蹴」
・・・。ライオンズはホークスを、そして、ホークスはライオンズを
これからも意識しながら戦っていくことになるのでしょうか。その為
には、ライオンズはいっそうの強い気持ちが必要です。

 ライオンズが日本一を達成した2008年、ホークスは最下位に甘んじ
ました。しかし、ホークスはそこから「最下位からの挑戦」でチーム
力を着実に向上させてきました。いっぽうライオンズは・・・。残念
ながら、選手層や野球の緻密度や集中度など、すべての面でホークス
を下回っていると思います。

 昨年の終盤の3タテ、そして今年の「シーズン&CSのダブル胴上」
を目の前で見せつけられた屈辱。このシーンを目に焼き付けながら、
ライオンズの球団、スタッフ、そして首脳陣、選手達は思いを一つに
して来季へ向かって始動してほしいと願います。

 外はライオンズの涙雨・・・。

 しかし、止まない雨はありません。



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2 Comments

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Unknown (ごんぞう)
2011-11-06 08:45:57
今年のホークスの強さはただごとではな~い。
ほとんどスキがない。しかもチームが一丸になっちゃってます。
こういうチームもできるんですね。
ただ選手を集めりゃ強くなるってもんじゃない。それは巨人が証明してます。要はチーム一丸で戦う姿勢。それが選手の能力を最大限にひきだして結束力を生み出します。
今年のホークスは小久保が松中が川崎が杉内がみんなして一つの目標に向けて全力をだしきりましたな。
しかもそこに内川っていう触媒が加わった。もともと下地はあったとこに、内川の加入は素晴らしいカンフル剤になりました。
いっぽう北海道はってーと、情けないほどの大失速。悲しいかな若手選手には勝負にかける意気込みが足りない。そのうえベテランは衰えちゃう。首脳陣は崩壊。あきまへん。これでダルが抜けたらもうだみだぁ。
返信する
一体感 (らば~そうる)
2011-11-06 18:52:52
to:ごんぞうさん

>チーム一丸で戦う姿勢。

まさにこれですね。
さらに言えば、フロントと現場、そしてファンが一丸となって戦う姿勢
でしょうか。

ホークスはこれを実践し描いたビジョンを形にしています。
補強や育成に加え、現場の戦う姿勢など。
戦う姿勢をチームに蔓延させるためには
強力なキャプテンシー、リーダシップをもった選手が必要です。
返信する

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