【写真:ピヤシリ山付近から遠望 2003年10月15日09時36分撮影】
ピヤシリ越林道は、北海道名寄市と雄武町をまたがる林道である。
山頂付近では、尾根づたいに一部下川町内を通行するルートである。
名寄市側の道道 939号線側から入ると、右側にピヤシリジャンプ台が
見えてくる。訪れたのは10月中旬とシーズン直前ということもあり、
選手と思われる集団がランニングしていた。ジャンプ台を過ぎると、
道幅が突然狭くなり、ダートが始まる。樹木の中を曲がりながら高度
を高めていく。路面は良好、落ち葉の絨毯が車を案内してくれる。
高度が増す毎に気温がしだいに低下していくのがわかる。ダートの
始まりから2Kmほどで、分岐が登場。直進すると、国道 239号線の
名寄市街を抜けたあたりに出る。分岐を左折する。ここからの区間は
「ピヤシリ観光道路」と命名されており、舗装道路である。上り坂が
続き、何メートルかの間隔で水路を通す「継ぎ目」があり、振動を避
けながら慎重に進んでいく。
やがて景観が開ける。特に進行方向左側が素晴らしい。分岐から進
むこと6Kmくらいだろうか、ピヤシリ山頂への登山道の入口へ到着。
2001年10月、ピヤシリ山頂へ登った。ほぼ同じ時期だが、今回(2003
年)はその時より寒く感じる。なんといっても、道端に雪が積もって
いるのだから。気温は10時現在で2℃。内地の人間にとってこれは
「寒い」。
「神門の滝」遭難事件
「ピヤシリ越林道」----実は3年越しの走破なのだ。2001年の
時は、今回のように名寄市側から進入し、ピヤシリ山頂へ登った後、
林道を直進するも、雄武町境で工事中のため通行止。退却を余儀なく
された。リベンジとなる2002年は、雄武町の幌内越峠側から進入し、
神門の滝を見た後、林道を奥深く入るも、分岐を間違え迷う。迷った
あげく、やせ尾根にはまり、急坂で後輪左側がパンク。比較的平らな
場所で応急処置をしたものの、ジャッキが倒れ、あえなくディスクが
脱落。もちろん携帯は「圏外」。もっとも近い道道60号線まで8Km
はあるところ、時刻は15時。ということで「パニック状態」になり
時速5Km以上出せない「ノー・ブレーキ」に近い極限状態の中、3
時間かけて下山したのである。途中ちょっとした坂で時速5Km以上
出てしまい、最後の手段のリバースシフト。「ガリガリ」という異常
音を発しエンジンが停止、ステアリングもロックし「アンコントロー
ラブル」状態。車はゆるゆるとガケの方向へ。舌が渇き、フリーズし
「もうだめだ」と思った瞬間、大木の根に車輪が嵌り、なんとか一命
をとりとめたのである。
あれから1年。懲りずにリベンジである。機は熟した。山頂への分
岐あたりから再びダート。直進すると、左側は絶景である。西は名寄
市街が見え、その先はピッシリ山であろうか、くっきりと視界に入る。
北は目の前に沼岳、その向こうは函岳方面の山々が一望できるのであ
る。「来てよかった。」---実感である。
さて、問題の雄武町の境界も今年はクリアし、林道はしだいに下り
坂に。昨年間違えた分岐も確認でき、無事に走破できたのである。
「3年越しの走破」---道道60号線の幌内越峠上で、しみじみと
達成感に浸った次第である。
【北海道】ピヤシリ越林道
■走行日 :2003年10月15日
9:00~10:30
■天候 :晴
■気温 :2℃
■通行回数:初めて(ピヤシリ山頂分岐~神門の滝の間)
■ひとこと:眺望最高!
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