らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1219.ビートルズ・キャピトル盤の先行販売

2009-03-08 | 12.THE BEATLES
【ALBUM “MAGICAL MYSTERY TOUR”】

 ビートルズの作品が、CDフォーマットにコンバートされて以来、
「パーロフォン盤がオリジナルだ」(※画像のアルバム・“MAGICAL
MYSTERY TOUR”はUS盤がオリジナルになりました。)という考え方
が次第に浸透されてはいるものの、いっぽうでキャピトル盤も、ビー
トルズの現況をいち早く米国内のファンに伝えようとした意図がアル
バムの収録曲に反映されている点で、重要視されています。もちろん
コレクターの間ではアルバムのデザインや編集の希少性が価値として
認められています。

 ビートルズの各曲が最初にリリースされたのは、言うまでもなく、
本国イギリスでしょう・・・か。いや、違うのです。実はイギリスの
発表に数日、あるいは数ヶ月も先行しアメリカでリリースされた曲が
あります。その数なんと「37」。リストで確認してみましょう。


【イギリスに先行して発表されたアメリカ・キャピトル盤】
  楽曲              US発売日  UK発売日   差  
01.Can't Buy Me Love        1964.03.16 1964.03.20 - 4
02.You Can't Do That        1964.03.16 1964.03.20 - 4  
03.Long Tall Sally         1964.04.10 1964.06.19 - 70
04.I Call Your Name         1964.04.10 1964.06.19 - 70
05.A Hard Day's Night        1964.06.26 1964.07.10 - 14
06.Tell Me Why           1964.06.26 1964.07.10 - 14
07.I'll Cry Instead         1964.06.26 1964.07.10 - 14 
08.I'm Happy Just To Dance With You 1964.06.26 1964.07.10 - 14
09.I Should Have Known Better    1964.06.26 1964.07.10 - 14
10.If I Fell            1964.06.26 1964.07.10 - 14
11.And I Love Her          1964.06.26 1964.07.10 - 14
12.I Feel Fine           1964.11.23 1964.11.27 - 4
13.She's A Woman          1964.11.23 1964.11.27 - 4
14.You Like Me Too Much       1965.06.14 1965.08.06 - 53
15.Bad Boy             1965.06.14 1966.12.09 -545
16.Dizzy Miss Lizzy         1965.06.14 1965.08.06 - 53
17.Tell Me What You See       1965.06.14 1965.08.06 - 53
18.Help!              1965.07.19 1965.07.23 - 4
19.I'm Down             1965.07.19 1965.07.23 - 4
20.Paperback Writer         1966.05.30 1966.06.10 - 11
21.Rain               1966.05.30 1966.06.10 - 11
22.I'm Only Sleeping        1966.06.20 1966.08.05 - 46
23.Doctor Robert          1966.06.20 1966.08.05 - 46
24.And Your Bird Can Sing      1966.06.20 1966.08.05 - 46
25.Penny Lane            1967.02.13 1967.02.17 - 4
26.Strawberry Fields Forever    1967.02.13 1967.02.17 - 4
27.Magical Mystery Tour       1967.11.27 1967.12.08 - 11
28.The Fool On The Hill       1967.11.27 1967.12.08 - 11
29.Flying              1967.11.27 1967.12.08 - 11
30.Blue Jay Way           1967.11.27 1967.12.08 - 11
31.Your Mother Should Know     1967.11.27 1967.12.08 - 11
32.Hey Jude             1968.08.26 1968.08.30 - 4
33.Revolution            1968.08.26 1968.08.30 - 4
34.Only A Northern Song       1969.01.13 1969.01.17 - 4
35.All Together Now         1969.01.13 1969.01.17 - 4
36.Hey Bulldog           1969.01.13 1969.01.17 - 4
37.It's All Too Much        1969.01.13 1969.01.17 - 4


 いかがでしょうか。先行リリースを実現するために、キャピトルは
編集中のマスター・テープを直接受け取るために、アビイ・ロード・
スタジオまで出向いたのです。単なる「切り売り」と評判の悪かった
キャピトルですが、並々ならぬ意欲を感じませんか。

 確かに曲数の削減、曲間のブランクの長さ等、マイナス面の印象の
強い面もありますが、新曲をいち早くファンに伝えようとする商業観
も確認できるかと思います。



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4 Comments

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ミックスの違い (mino)
2009-03-08 20:21:08
専攻販売のおかげで別ミックスがいくつか出来ましたね。コレクター・アイテムですがファンには堪らないんですね、これが。
返信する
∞? (らば~そうる)
2009-03-08 22:48:40
to:minoさん

US盤もSTEREO、MONOとまたいろいろと
パーロフォン原盤とミックス違いがあるのですよね。

果たして全部で「何曲」(もちろん213 曲以上で)聴けば
すべて聴いたことになるのでしょうか?
返信する
これって半日作業では!? (mensurazoirri)
2009-03-09 00:09:26
各曲のUS発売日&UK発売日のチェック、
結構労力のかかった作業だったのでは??

「Beatles Ⅵ」と「Yesterday and Today」の
関与が大きいと予想はしていましたが、日数の
差を具体的に指摘されて改めてその感を深めました。

思えばキャピトルの日本発売LPは両開きジャケットが
多かったですね。懐かしいです。
返信する
ひみつ (らば~そうる)
2009-03-09 22:22:00
to:mensurazoirriさん

ふふふ・・・。
秘密のデータベースがあるのですよ。

それにしても
‘Bad Boy’は買いずらかったでしょうね。
当時のイギリスのファン。

Apple AP 800XXシリーズ。
特に“HELP! ”の両開きは豪華でした。
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