【写真:八戸港に停泊する「べが」 2006年10月13日20時16分撮影】
今年も「北」へ向おうと思っている。そんな折、2年前のニュース
に続き、またも衝撃的なニュースが飛び込んできた。東日本フェリー
が「青森⇔函館」「函館⇔大間」、そして「室蘭⇔青森」の3航路の
フェリー運航事業から撤退することが明らかになったのである。2007
年 9月に就航した世界最大級の高速フェリー「ナッチャンRera」や、
2008年 5月に就航したばかりの同型の「ナッチャンWorld 」も2008年
10月末で運休にする見通しである。
原油価格の高騰がフェリー業界に大打撃を与えている。「採算悪化
原因は、原油高による経費増である」と東日本フェリー営業本部担当
者は、コメントしている。利用客数についても、当初の想定値よりも
はるかに実績値は下回り客足が鈍っているという。燃料費高騰による
顧客離れに加え、フェリーそのものの燃料費も業績を圧迫している。
このような状況で運賃を値上げすれば、客離れにさらに拍車をかける
危険性もある。しかし、東日本フェリーは、2008年9月1日に燃料費の
値上がりを受けて、旅客と車両の運賃を3割値上げした。それほど、
極めて深刻な状況だったからである。
陸上輸送業界に比べ、海上輸送業界に対する政府の支援が希薄だと
する声があがっている。環境負荷をさらに低減させるために、政府は
フェリーや貨物船でクルマや物資を輸送する「モーダルシフト」を推
進しているが、このままではフェリーから自動車輸送に回帰する「逆
モーダルシフト」が起こる危険がある。
しかし、なによりも最優先すべき課題は、既存フェリーを継続して
安定運航させることにより、北海道と本州を結ぶ物流に影響が出ない
ようにすることだろう。
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旅先から帰ってまいりました。
薄々お感じかとは思いますが、北海道へ行っておりました。
その宿泊先ビジホでのローカルニュースで当該内容が報道され、
驚きを禁じえませんでした。
>陸上輸送業界に比べ、海上輸送業界に対する政府の支援が希薄
↑
これには全く同意です。
政策としてのバランス感覚が悪い。
一民間企業の経営レベルの問題で結論付けるには
強い疑念を拭えません。
ただ報道では受け皿によっては存続の可能性を示唆しており、
推移を注視したい気持も有ります。
実は小生のところにも、札幌の友達から先週“速報”が入ったところでした。
札幌からのドライブ帰京で今夏初めて「ナッチャンRera」に乗船したのが、最初で最後になってしまうとは…。
そういえば、ガソリン高騰のせいか、行き帰りともフェリーや東北自動車道は例年より空いていました。
公共事業頼りだった北海道経済はまさに火の車。
北海道の小選挙区自民党議員がすべて落選なんて予測も、あながち見当外れではないようです。
まあ、民主党になっても劇的変化は望めそうにありませんが、“よりマシ”になる淡い期待の1票の積み重ねが政権交代を実現する可能性は大きいと思われます。
でも、自民党は土俵際に強いからなあ…。
おかえりなさい!
「北」はいかがでしたでしょうか。
宗谷本線を北へ・・・サロベツ原野
はたまた
石北本線を東へ・・・オホーツク~♪
はたまた
根室本線を東へ・・・北方四島に迫る
・・・。
北海道と本州を結ぶ貴重なルートです。
物流面で大きな影響が出ないように
なんらかの手段で継続運行できることを
希望します。
ライダー軍団は活発でしたでしょうか。
若い世代の活動力が失われると
なんだか「世の中の萎縮」が加速するような
危険があると日々感じます。
原油価格高騰による諸影響は
「なんとかの始まり」にすぎないのかも
しれませんね。
世の中、非常に混迷をきわめてきた感が
あります。