WBCからペナントレース開幕・・・。ベースボール、プロ野球の
季節が到来した。アナウンサーの実況がテレビから聞こえてくる。
ライオンズの栗山、ファウルで粘っています。これで10球め・・・
野球の中に「ファウル」というのがある。サッカーでは「反則行為」
を指すのであるが、野球では打球がフェア地域に達しなかった状態を
指す。「邪球」ともいう。このファウルというものは、1ストライク
までは、その事象になった場合ストライク・カウントとして加算され
るのだが、2ストライクの状況では、加算されない。もちろんスリー
バントの場合は別である。打者から見ると、「ファウル打ち放題」の
状態なのだ。
ゲームのスピード・アップが提唱され、今年からピッチャーに対し
「15秒ルール」が導入された。確かにインターバルにおける「ダラ
ダラ感」はスポーツとして好ましくない状態であろう。であるならば
この「ファウル打ち放題」というルールはどうなのだろうか。「ファ
ウルで粘る毎にバッターはタイミングが次第にあってくるため、ピッ
チャーが苦しくなる」というハナシをよく聞く。極論だが、「2スト
ライク以降ファウルは3球まで」というルールに変更すれば、スピー
ド・アップが図れるのではないか。しかし、それでよいのだろうか。
◇◆◇
1995年10月25日、神宮球場でヤクルト対オリックスの日本シリーズ
第4戦が行われた。ここまでオリックスは3連敗しており、剣が峰の
状況である。そして第4戦も延長11回裏1死一、二塁のサヨナラ負け
の大ピンチ。迎えるバッターは、オマリーである。オリックスのマウ
ンドには小林宏がいた。
小林は、オマリーをあっさりと2-0に追い込む。しかし、それは
「名勝負」のプロローグに過ぎなかった。オマリーは、そこからボー
ルを2球はさみ実に8球ファウルで粘る。そのうち2球はオリックス
ファンの悲鳴とともに夜空にあがったホームラン性の大飛球であった。
そしてカウント2-3からの第14球目、ストレートのつもりで投じた
球が、偶然指にひっかかった。その球はシンカーと化し、オマリーの
バットは空を切った。
この12分あまりの死闘は、後に「小林とオマリーの14球」として
「江夏の21球」とともにプロ野球ファンの間で語り継がれるように
なった。
◇◆◇
どんな競技でもルールがある。しかもそのルールが制定された背景
や理由が存在しているのだと思う。「ファウル打ち放題」は、そうで
なければならないのだ。一部の目的に固執するあまりに物事の本質を
見誤ってはいけないのだ。その点「規格・基準」も同じことが言える
と思う。公平性・標準化にとらわれすぎて個性や特徴を抑えすぎない
ようにしたい。ゲームの中で「人」が織り成す特性を発揮できる状態
を維持したいものである。
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季節が到来した。アナウンサーの実況がテレビから聞こえてくる。
ライオンズの栗山、ファウルで粘っています。これで10球め・・・
野球の中に「ファウル」というのがある。サッカーでは「反則行為」
を指すのであるが、野球では打球がフェア地域に達しなかった状態を
指す。「邪球」ともいう。このファウルというものは、1ストライク
までは、その事象になった場合ストライク・カウントとして加算され
るのだが、2ストライクの状況では、加算されない。もちろんスリー
バントの場合は別である。打者から見ると、「ファウル打ち放題」の
状態なのだ。
ゲームのスピード・アップが提唱され、今年からピッチャーに対し
「15秒ルール」が導入された。確かにインターバルにおける「ダラ
ダラ感」はスポーツとして好ましくない状態であろう。であるならば
この「ファウル打ち放題」というルールはどうなのだろうか。「ファ
ウルで粘る毎にバッターはタイミングが次第にあってくるため、ピッ
チャーが苦しくなる」というハナシをよく聞く。極論だが、「2スト
ライク以降ファウルは3球まで」というルールに変更すれば、スピー
ド・アップが図れるのではないか。しかし、それでよいのだろうか。
◇◆◇
1995年10月25日、神宮球場でヤクルト対オリックスの日本シリーズ
第4戦が行われた。ここまでオリックスは3連敗しており、剣が峰の
状況である。そして第4戦も延長11回裏1死一、二塁のサヨナラ負け
の大ピンチ。迎えるバッターは、オマリーである。オリックスのマウ
ンドには小林宏がいた。
小林は、オマリーをあっさりと2-0に追い込む。しかし、それは
「名勝負」のプロローグに過ぎなかった。オマリーは、そこからボー
ルを2球はさみ実に8球ファウルで粘る。そのうち2球はオリックス
ファンの悲鳴とともに夜空にあがったホームラン性の大飛球であった。
そしてカウント2-3からの第14球目、ストレートのつもりで投じた
球が、偶然指にひっかかった。その球はシンカーと化し、オマリーの
バットは空を切った。
この12分あまりの死闘は、後に「小林とオマリーの14球」として
「江夏の21球」とともにプロ野球ファンの間で語り継がれるように
なった。
◇◆◇
どんな競技でもルールがある。しかもそのルールが制定された背景
や理由が存在しているのだと思う。「ファウル打ち放題」は、そうで
なければならないのだ。一部の目的に固執するあまりに物事の本質を
見誤ってはいけないのだ。その点「規格・基準」も同じことが言える
と思う。公平性・標準化にとらわれすぎて個性や特徴を抑えすぎない
ようにしたい。ゲームの中で「人」が織り成す特性を発揮できる状態
を維持したいものである。
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2ストライクからバントがファールになると、そこでアウトってのもよくできてます。
2ストライクからファウルで粘るときの攻防に、手を汗握る緊迫感。
オマリーVS小林の名勝負。
おっしゃる通りですね。
ルールではないのですが
野球でダイヤモンドを一周するのって
なぜ「反時計回り」なんでしょうね。
陸上のトラック競技やスピードスケートも
そうなのですが・・・。
余興でよいので
「時計回り」のゲームを観てみたいな
と思います。
反時計周り、つまり左回りだと、右足が外足になりますけど、方向をかえるときに力は外足にかかるから。
スキーのターンで、初心者は外足加重が基本なんていいます。
外足と内足では、外足の走る距離は若干長いし。
なるほど~♪
俗に言うケリ足でしょうか。
ふと思い出しました。外足とは違いますが
スノーボードは左右両方のスタンス(スタイル)が
ありますね。
また、フィギュアスケートでは、ほとんどの選手が左回転ですが
たまに右回転でジャンプする選手がいますね。
三半規管の問題でしょうか。