51．コピーバンド～音楽とともに（中学生のころ・１）

【"LIVE IN JAPAN" DEEP PURPLE】

　中学生になり、バレーボールを選択したことにより、エレクトーン
の道を捨てる（それほど大袈裟なものではないのだが）ことになった。
しかし、もともと音楽好きであったので、それ以降音楽とは自分なり
の付き合いを続けていくことになる。

　その頃の世の中は、いわゆる「ニュー・ミュージック」の創成期で
ある。吉田拓郎，かぐや姫，チューリップ，荒井由実，アリス，井上
陽水，イルカ，甲斐バンド，グレープ，ダウン・タウン・ブギウギ・
バンド・・・、アーティストがきら星のごとく出現した時代である。
　いっぽう、洋楽ではビートルズ解散後の４人のソロ活動、イーグル
ス，クイーン，ディープ・パープル，カーペンターズ，ベイ・シティ
ローラーズ等がよくラジオの深夜放送から聞こえてきた。ＱＲ「セイ
ヤング」やＬＦ「オール・ナイト・ニッポン」は毎晩のように聴いて
いたものだ。余談になるが、夕方の番組「ぎんざＮＯＷ！」をその頃
はよく観ていて、時代の最先端を行っているなと感じたものである。
これらの「1970年代のＴＶ・ラジオ番組」は、別に「特集？」を組ん
でみたい。それでは、「な～う、コマーシャル。」

　小学校時代の最終学年でビートルズに、そして中学に入り井上陽水
と出会ったことにより、私の音楽面の興味はさらに加速した。ＧＳや
フォーク・ソングからも影響も受けたせいか、「ギターを弾きながら
歌いたい」という願望が常にあった。自宅には廉価なガット・ギター
が１本あったが、やはりフォーク・ギターが欲しくなり親に買っても
らった。それは「ヤマハ」の廉価なモデルではあったが、うれしくて
ギターをずっと離さなかった。ご多分にもれず、「Ｆ」のコードには
苦労した。テレビでアーティストたちがいとも簡単に「Ｆ」をきれい
な音で演奏するのに、なぜ自分には音が出せないのかとても悩んだ。
そのモデルは弦高が高いということもあり、指にはスチール弦の跡が
つき血が滲んだ。しかし、なんとかきれいな音を出そうと必死だった。

　この頃、いろいろなレコードを聴きながら、それに合わせてコード
演奏によるバッキングをしたものである。今思えば、このことが無意
識のうちに自分の力になっていったのかなと思っている。聴音，音源
分析，採譜，絶対音感から即興演奏，コード付け，カラオケでのアド
リブのハモり，タンバリン演奏まで、キラリ一番になれるものはない
のであるが、どれも趣味としてそこそこはこなす。それも人生である。
一時期は、生活のために音楽の道を選択しようと真剣に考えた時期も
あったが、結局はそうしなかった。趣味として現在でも、クラシック
からポピュラー・演歌，自作自演に至る音楽と心穏やかに幅広く付き
合えているのが、今はとてもうれしい。音楽の神様に感謝である。

文化祭のステージでコンサート

　中学３年の文化祭でバンドを結成することになり、体育館の仮設ス
テージでミニ・コンサートを行った。その時はキー・ボード（アップ
ライト・ピアノ，エレクトーン），ベース・ギターとコーラスを担当
した。
　残念ながら、この時の音源は手元にはない。この時に自分（達）で
演奏した楽曲をいかに記録に残すか、考えるようになった。演奏する
ことの他に「レコーディング」することへの興味が芽生えたのである。

　それも「ＳＴＥＲＥＯ」で。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく

◆主な活動履歴

【コンサート】
　■1976.秋　　 東京都Ｎ区立Ｏ中学校文化祭（Ｏ中学校体育館）
　　－グループ名
　　　・不詳
　　－メンバー
　　　・Y.S(vo)(g)
　　　・S.S(vo)(b)
　　　・T.S(g)
　　　・T.T(ds)
　　　・rubber_soul_jp(key)(g)(b)
　　－演奏曲目
　　　01．今はもうだれも（アリス）
　　　02．帰らざる日々（アリス）
　　　03．ツイスト・アンド・シャウト（ビートルズ）
　　　04．バースデイ（ビートルズ）
　　　05．銀の指環（チューリップ）
　　　06．ハイウェイ・スター（ディープ・パープル）
　　　07．スモーク・オン・ザ・ウォーター（ディープ・パープル）
　　－担当楽器
　　　01．アコースティック・ギター
　　　02．アップライト・ピアノ
　　　03．ベース・ギター
　　　04．ベース・ギター
　　　05．キー・ボード（エレクトーン：Ｂ－６Ｂ）
　　　06．キー・ボード（エレクトーン：Ｂ－６Ｂ）
　　　07．キー・ボード（エレクトーン：Ｂ－６Ｂ）