【写真:東京ビッグサイト 2010年09月17日15時33分撮影】
本日、ビジネス動向調査目的で、東京ビッグサイトへ赴きました。
調査対象分野は「物流・ロジスティクス」、「環境・エネルギー対策」
そして「自動認識」です。各々「国際物流総合展2010」、「ECO-
MAnufacture2010 」及び「第12回自動認識総合展」と題して、出展者
による展示やプレゼンテーションが行われました。
このイベントは14日(「ECO- MAnufacture2010」と「第12回自動
認識総合展」は15日)から17日まで開催され、最終日の本日は、
「自動認識総合展」を視察しました。
自動認識市場における製品は、バーコード、RFID、バイオメトリク
ス、そしてソフトウェア関連に分類されます。2009年の1月から12月
の同製品の出荷金額は、2008年対比 7.4%減の 2,168億円に留まりま
した。これは、2008年10月以降の世界的不況の影響によるものと分析
されています。しかしながら、それでもRFIDの普及がもっと進展して
いると個人的には思っていたのですが、数字にしてみれば同じように
対前年比 6.5%減の 335億円でした。数年のトレンドをみても、爆発
的に出荷金額が増えた2005年の 196.9%を除いて、その後は停滞状態
が続いています。今後についても、近々では小幅な普及になるのでは
ないでしょうか。
本日、自動認識総合展の受付登録の際に、思うことがありました。
受付完了後に、紙でできた「名札」にバーコード・シールを貼付した
ものをいただき胸にさし入場したのです。
えっ、なぜバーコードなの?
自動認識総合展と題してイベントを開催しているのですから、その
技術の具体的な利活用シーンをアピールできる絶好の機会なのです。
何が言いたいのでしょうか。それはこうです。
バーコードではなくRFIDと来場者を関連付けます。入退場口には
ゲートを設置、また、イベント会場内にも基地局を設置し、来場
者の「動線」を把握できるようにします。各ブースでは来場者が
通過しただけなのか、しばし留まったのか、立ち寄って説明員と
会話したのか・・・などのデータが記録として残ります。そして
イベント参加者は、会場から退出する際に自分の「動線」データ
を確認することができるようにします。また、イベントの終了後
各出展者は、主催者からこれらのデータを入手し、展示実施効果
を分析します。
実はこの手法は、百貨店における「消費者の購買分析」にてすでに
実用化されています。よく需要予測と言われます。しかし、予測の元
となるデータは過去の販売実績データがほとんどでした。すなわち、
消費者が購入した事実だけを見ているのです。それでは不十分です。
大事なのは「消費者がなぜ購入しなかったのか」という観点を付加し
分析することなのです。その理由を紐解く手段のひとつとして「動線
分析」があります。
・・・ちょっとハナシがそれてしましました。
いかがでしょうか。このようにすれば、参加者にも「RFIDの利活用
シーン」を自ら体験することになり、運用イメージももっと喚起され
るのではないでしょうか。技術の普及には、要素技術をベースとした
製品のコスト・品質等の阻害要因もありますが、さらに大きな要素は
「利用者が運用イメージやアイディアをどれだけ発想できるか」なの
だと思います。
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