1965年にビートルズが、いや、ポール・マッカートニーがリリース
した‘Yesterday ’は名曲である。しかし、その発表に際しいろいろ
なエピソードがあった。今回は、そのあたりの事情をもう少し詳細に
お話しようと思う。
‘Yesterday ’の初演は1965年 8月 1日である。ITVの『ブラッ
クプール・ナイト・アウト』に出演したときである。この日のリハー
サルでポールがひとりで‘Yesterday ’を演奏する番になった。
この曲の演奏は「ポール+弦楽四重奏団」によるものである。その
ようなアレンジを勧めたのは、ジョージ・マーティン氏である。この
曲がまだ‘Scrambled Eggs’と呼ばれていた時のことである。しかし
ポールはこの勧めに対しすぐには同意しなかった。おそらく他のメン
バーとの兼ね合いを憂慮したのであろう。そして、その憂慮は現実の
ものとなる。
ポール以外のメンバーは、ステージ上で「テキサン」を弾きながら
‘Yesterday ’を「ひとり」で歌うポールの姿を見つめていた。歌が
終わると、ジョンがはっきりと皮肉とわかるコメントを他の人が聞こ
えるように大声で発したのである。
‘Yesterday ’は感傷的なだけのクズだ!
その後、ジョンとポールのふたりは、楽屋で激しい口論を繰り広げ
たのである。
本番でジョージがポールを紹介するコメントは聴きようによっては
皮肉にも受け止められるだろう。
次の曲は、ボクたちが今までに一度も演じたことのないタイプの
ものです。新しいアルバムからの曲で、曲名は‘Yesterday ’。
リバプールのポール・マッカートニーさん、チャンス到来です!
『ブラックプール~』の2週間後、USツアーが始まった。しかし
‘Yesterday ’は演奏されなかった。その理由は・・・。この口論が
人間関係のこじれに発展しないための配慮なのだろうか。それとも、
野外スタジアムのような巨大な会場で、観客がこの牧歌的なバラード
を静かに聴いてくれると思わなかったからだろうか。
‘Yesterday ’のシングル・リリースについては、以前にお話した
とおり、UKでは見送られている。もしもリリースされていれば、他
国と同様に、UKでもヒットしたことであろう。しかしそれと同時に
他の3人がそのことを不快に思うようになったかもしれない。そして
誰よりもそのことは、ポール自身がいちばん認識していたであろう。
バンドの力関係・・・。‘Yesterday ’がこの世に出てから4年と
少しのあいだ、ビートルズは存続した。しかし‘Yesterday ’の出現
とともに、ビートルズ内の環境に微妙な変化が表れたと思うのである。
↑If this article is quite good, will you please click?
した‘Yesterday ’は名曲である。しかし、その発表に際しいろいろ
なエピソードがあった。今回は、そのあたりの事情をもう少し詳細に
お話しようと思う。
‘Yesterday ’の初演は1965年 8月 1日である。ITVの『ブラッ
クプール・ナイト・アウト』に出演したときである。この日のリハー
サルでポールがひとりで‘Yesterday ’を演奏する番になった。
この曲の演奏は「ポール+弦楽四重奏団」によるものである。その
ようなアレンジを勧めたのは、ジョージ・マーティン氏である。この
曲がまだ‘Scrambled Eggs’と呼ばれていた時のことである。しかし
ポールはこの勧めに対しすぐには同意しなかった。おそらく他のメン
バーとの兼ね合いを憂慮したのであろう。そして、その憂慮は現実の
ものとなる。
ポール以外のメンバーは、ステージ上で「テキサン」を弾きながら
‘Yesterday ’を「ひとり」で歌うポールの姿を見つめていた。歌が
終わると、ジョンがはっきりと皮肉とわかるコメントを他の人が聞こ
えるように大声で発したのである。
‘Yesterday ’は感傷的なだけのクズだ!
その後、ジョンとポールのふたりは、楽屋で激しい口論を繰り広げ
たのである。
本番でジョージがポールを紹介するコメントは聴きようによっては
皮肉にも受け止められるだろう。
次の曲は、ボクたちが今までに一度も演じたことのないタイプの
ものです。新しいアルバムからの曲で、曲名は‘Yesterday ’。
リバプールのポール・マッカートニーさん、チャンス到来です!
『ブラックプール~』の2週間後、USツアーが始まった。しかし
‘Yesterday ’は演奏されなかった。その理由は・・・。この口論が
人間関係のこじれに発展しないための配慮なのだろうか。それとも、
野外スタジアムのような巨大な会場で、観客がこの牧歌的なバラード
を静かに聴いてくれると思わなかったからだろうか。
‘Yesterday ’のシングル・リリースについては、以前にお話した
とおり、UKでは見送られている。もしもリリースされていれば、他
国と同様に、UKでもヒットしたことであろう。しかしそれと同時に
他の3人がそのことを不快に思うようになったかもしれない。そして
誰よりもそのことは、ポール自身がいちばん認識していたであろう。
バンドの力関係・・・。‘Yesterday ’がこの世に出てから4年と
少しのあいだ、ビートルズは存続した。しかし‘Yesterday ’の出現
とともに、ビートルズ内の環境に微妙な変化が表れたと思うのである。
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中で異色作として位置づけできるかもしれま
せんね。
ジョンもジョージも、これはビートルズの音楽
ではないと感じていたのかもしれません。
ジョンはYesterdayには全く関わっていないし、
関わらなくて幸せだといってましたね。
やっかみかも知れませんが。
少なくともご指摘の通り、ジョンがリードして
きたビートルズサウンドとは異質の方向に伸び
はじめた最初の曲でしたね。
4人によるパフォーマンスでしたが
‘And I Love Her’もデビューから順番に聴いていくと
「おっ」と思いました。
「イエスタデイの前ぶれになる曲だな」
とジョンはコメントしていましたっけ。