【写真:ALBUM "BEATLES Ⅵ"(裏ジャケ) 2006年06月17日04時48分撮影】
"THE CAPITOL ALBUMS VOL.2"の「EU輸入国内盤」の中からのコメ
ントである。今回は第3回め、"BEATLES Ⅵ"(#2)である。
4.WORDS OF LOVE
US盤モノラル・ミックスは独特なリヴァーブ処理が施されている
が、ステレオ・ミックスとモノラル・ミックスの間で、顕著な相違が
確認できるのがエンディングである。ハミング~um,um,um・・・um~
しながらコード「E」からコード「A」→コード「D」→コード「E」
→コード「A」と循環する。この過程でステレオ・ミックスは5回目
のコード「A」でフェイド・アウト。モノラル・ミックスは7回目の
コード「A」でフェイド・アウトする。
5.WHAT YOU'RE DOING
まずリンゴのドラムソロの音に耳を傾けていただきたい。モノラル
ミックスでは、リヴァーブ効果を確認することができる。レベルも上
げているようだ。また、エンディングでステレオ・ミックスではコー
ド「D」→コード「G7」の循環で、3回目のコード「D」でフェイ
ド・アウト。モノラル・ミックスでは、3回目のコード「G7」まで
聴くことができる。
6.YES IT IS
US盤ステレオ・ミックスは、"PAST MASTERS VOL.1"とはまた趣き
が異なる独特なミックスである。ヴォーカルに対してリヴァーブ処理
が施されている。モノラル・ミックスから加工した「擬似ステレオ・
ミックス」だ。
7.EVERY LITTLE THING
モノラル・ミックスでは、独特なリヴァーブ処理が施されている。
その影響か、賑やかな感じに聴こえる。またエンディングでステレオ
ミックスでは、3回目のコード「E7」で、リードギターの最高音が
「G#」になった後の歌詞'Every little thing'を聴くことができる。
しかし、モノラル・ミックスではその歌詞を聴くことができない。
【まとめ】
"BEATLES Ⅵ"の中でキャピトル独自のミックスといえるのは、以下
の通りである。なお、これは「日本語のライナー・ノーツ」にも記載
されているので、購入された方は参照されたい。
■ステレオ・ミックス
YES IT IS
■モノラル・ミックス
KANSAS CITY~HEY,HEY,HEY,HEY
I DON'T WANT TO SPOIL THE PARTY
WORDS OF LOVE
WHAT YOU'RE DOING
EVERY LITTLE THING
◇◆◇
しかし、なんといっても1曲目がいきなり'KANSAS CITY~HEY,HEY,
HEY,HEY'とは。さすがUS盤である。凡人であれば「売れ筋」の曲、
'EIGHT DAYS A WEEK 'をA面のトップにもってくるであろう。
UKの"HELP! "に先んじて、US盤では'YOU LIKE ME TOO MUCH'や
'DIZZY MISS LIZZY'(US盤のジャケットには"LIZZIE"と誤って表記
されていた。今回の紙ジャケもそのままの表記。)そして、'TELL ME
WHAT YOU SEE 'を収録した。また、UKでは当時アルバムに収録され
なかったシングルのB面"YES IT IS 'や、UKでは1966年12月に発売
される"OLDIES"までどのレコードにも収録されなかった'BAD BOY 'を
いち早く収録している。このあたりは、さすが「キャピトル」だ。
次回は"HELP! "である。お楽しみに。
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