【ALBUM “‘YESTERDAY・・・’ AND TODAY”】
1965年の“HELP! ”から1966年の“REVOLVER”はビートルズの「音」
に変化が見られた時期です。この時期にアメリカではCapitol がUK
とは異なった視点で、独自に編集したアルバムをリリースしました。
簡単におさらいしてみましょう。
“HELP!” (1965.08.13)
“RUBBER SOUL” (1965.12.03)
“‘YESTERDAY・・・’AND TODAY”(1966.06.20)
“REVOLVER” (1966.08.08)
アルバムのタイトルだけをみれば、US編集盤はUKオリジナル盤
と「差」がないようにみえます。しかしそうではないことはここでは
省略することにしましょう。
リアルタイムのアメリカのビートルズ・ファンは、“HELP! ”の後
‘Drive My Car’や‘Nowhere Man ’、さらには‘What Goes On’や
‘If I Needed Someone ’が収録されていない“RUBBER SOUL ”を聴
きました。かわりに収録されたのが、アコースティックなナンバー、
‘I've Just Seen A Face’と‘It's Only Love ’です。まだLPの
時代。両曲はそれぞれA面とB面の1曲めに収録されました。アルバ
ムの1曲めというのは、そのアルバムの「顔」を決定づけてしまうと
いっても過言ではありません。そこにこのフォーキーなナンバーです。
US盤“RUBBER SOUL ”はフォーク・ロック・アルバムという印象が
決定づけられました。
ビートルズの地殻変動が始まっている中、この流れで1966年 6月に
登場したのが“‘YESTERDAY’・・・ AND TODAY’です。UKでは徐々に
放出していた「変革」のエネルギーをUSでは“REVOLVER”とともに
一気に放出することになりました。この「変革」の集中攻撃を当時の
アメリカのビートルズ・ファンは、他の「事件」とともにどのように
受け止めたのでしょうか。
収録曲は以下の通りです。
01.Drive My Car
02.I'm Only Sleeping
03.Nowhere Man
04.Doctor Robert
05.Yesterday
06.Act Naturally
07.And Your Bird Can Sing
08.If I Needed Someone
09.We Can Work It Out
10.What Goes On
11.Day Tripper
当初のブッチャーズ・カヴァーらしい「バラバラ」な構成であると
いうのがこのアルバムに対する「一般的な評価」です。果たしてそう
なのでしょうか。確かにUKオリジナル盤である3つのアルバムから
みれば、「寄せ集め」なのでしょう。しかし、曲想の観点でじっくり
聴き直してみると「一体感の無いアルバム」という評価には全面的に
賛成できません。ただ、リンゴにはたいへん申しわけないのですが、
‘Act Naturally ’はこのアルバムの中では別な雰囲気ですね。でも
リンゴがヴォーカルを担当する曲が2曲入っているのだから「よし」
としましょうか(意味がわかりません)。
ジョージ・ハリスンがアンソロジー・プロジェクトの際にこのよう
にコメントしていました。
“RUBBER SOUL ”と“REVOLVER”は2枚組のアルバムのようなもの。
もしも、Capitol がそこまでの「深い読み」があって編集していた
のだとしたら、それはものすごいことだと思います・・・。
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いやホント、気付きませんでした。
いったい何年Fab4のファンをしているやら…情けない。
>“RUBBER SOUL ”と“REVOLVER”は2枚組のアルバムのようなもの。
実は小生はSGTとMMTが同様なシーンかな、と以前から思ってマス。
>>リンゴがヴォーカルを担当する曲が2曲入っているのだから~
そのかわりといってはなんですが
US盤“RUBBER SOUL ”はリンゴのヴォーカル曲が
「ZERO」ですね♪
“MMT”はUS盤の勝ち!
そういえば
‘Strawberry Fields Forever’も
‘All You Need Is Love’も1967年の曲でした。
このあたりまでの4人の関係は良好でしたね。
‘Strawberry Fields~’はぜひとも“SGT”に
収録してほしかったなあ・・・。完璧な曲。