前回の続きです。
次の朝、やはりこの日も
ご飯待ちをしていたのはプーちゃんだけで
グレはいませんでした。
すぐ地下の寝床を行くと
横になっている姿が見えました。
もしかしたら死んでいるかもしれない・・と
触るまでドキドキしました。
そっと触ると「にゃ~」とかすれた声で鳴き
「ああ~生きてた!!」と
胸を撫でおろし・・・
しかし
チュールをあげても、今度は食べません。
起き上がろうともしません。
これはやっぱり普通じゃない!
でも一昨日まで食欲も旺盛で
庭で2頭で寝そべっていてまったく普通だったのに・・・
でも、可哀想ですが
これが「野良猫」の現実なんですよね。
飼い猫(家猫)はいつも近くにいるので
小さな変化にも気づきやすいですが
外猫はず~っと姿を見ているわけではないので
普通なら気付ける異常を見逃しやすい。
それ故、野良ネコの寿命は3,4年なんでしょう。
飼い猫と比べると10年以上も違います。
ぐったりしてるグレをもうこのままほっておけません。
すぐキャリーに入れ(人馴れしているので簡単に入ってくれた)
これが抱っこ出来ないプーちゃんなら一苦労でしたが。
かかりつけの動物病院に走りました。
血液検査、エコー、レントゲン、ウィルス検査、おしっこ、検便
フルコースで診ていただきました。
その結果は・・・
異常無し。
え??どこも悪くないの??
先生いわく
ここ数日とても寒いので
寒さで体調を崩したのかもしれません・・・と。
え~~~??そうだったの~~??
点滴と抗生物質の注射をしてもらい帰宅。
お支払27000円弱。
高っ!!!(しかし動物病院ってほんと高いわぁ=)
でも、どこも悪いところが見当たらないと言われ
本当に安心しました。
入院も覚悟していたし、私の予想は
外生活の子なので、そこかで交通事故に遭い
外傷はないものの、内臓を損傷しているのではないかと
思っていたからです。
とにかく安堵して家に連れて帰りました。
その日もとても寒い1日で、帰宅後
外に放すことがどうしても出来なくて
元気が戻るまで
家の中で様子見しようと
グレを初めて家の中へ入れました。
猫用コタツがあり、そこへ連れていくと
その日は疲れた様子で
温かいコタツの中で熟睡。
ほぼ2日間、今までの過酷な外生活の疲れを
取るかのように、ず~っと寝続けていました。
うちの先住猫たちは、元々網戸越しで
毎日会っていたし、スリスリもしていたので
最初こそ「なに、こいつ?」みたいな顏をしましたが
じきに受け入れてくれました。
グレもグレで、3日目には
先住達の寝床にちゃっかり入り込み
3頭並んでいる姿を見た時は
思わず笑ってしまいました。
その後、まるで体調が悪かったのがウソのように
どんどん元気になり、ご飯もモリモリ。
最初のうちこそ、先住猫たちに遠慮していましたが
数日後には、自分の分を食べ終わると
先住猫のご飯を横取りするほど
本来のグレの姿に戻りました。
トイレもすぐに覚え
時々粗相をするうちに先住猫に
見習って欲しいほどの完璧さ。
しかし「元気になるまで」と自分で決めて
家の中に入れたものの
さぁ~これからどうする??
また外に放す??
放せる???
もう昔からうちの猫のように
無防備に寛いでいる姿を見たら
やはり外の世界にはもう戻せない。
家に入れた時から、予想はしていましたが
やはりそうなりました。苦笑
かといって、私の年齢的な事もあり
これ以上飼い猫は増やせません。
だったら里親さんを探そう!
里親探しは、私の真骨頂じゃん!笑
そう決意し、年末に写真を撮りまくり
可愛いグレの写真を
あちこちの保護猫の里親サイトに掲載しました。
人気のサバトラで、顏も可愛い。
人馴れしている。
先住猫にもすぐにウェルカム。
ウイルス検査も陰性。
去勢済み、ワクチン済み。
条件的になかなかこんな子は珍しいので
きっとすぐ里親さんが
見つかるだろうと思いました。
あとは私の写真の腕次第!
グレを家の中に入れた後も
外でご飯を待っているプーちゃん。
今までは同じ外に居たグレが
今は家の中から
プーちゃんを見ている。
網戸越しの対面。
すごく複雑な気持ちになりました。
プーちゃん、ごめんね。
続きます。