明日は、台風だと云うのに、晴れて暑いです。
今日は、亡父の命日で、お墓に行ってきました。
私の両親が亡くなって、早10年となります。母が春に亡くなって、その半年後、父は後を追うように亡くなりました。一人では、もうイケンと思ったのでしょうか。
諸田玲子 著 『蛍の行方 お鳥見女房』 新潮文庫
場所は、雑司ヶ谷、鬼子母神の社の傍のようです。私は東京を知らないので、どの辺りか分りません。
御鳥見役の家族の話です。一巻目が終わった時は、二巻目は、事件の核心へ・・・と思ったけれど! 結局は、家族の心暖まる話でした。
えくぼの可愛い女房の珠世が主人公。温かい心・いつも笑顔で家族を支えます。作者の理想とする女性像なのでしょうか。
【登場人物】
《矢島家族》(当主)矢島伴之助、(父・隠居)久右衛門、(妻・主人公)珠世、(長男)久太郎、(次男)久之助、(次女)君江
《石塚家族》石塚源太夫、(許婚のちに妻)多津、(長男)源太郎、(次男)源次郎、(長女)里、(次女)秋、(三女)雪
この巻では、8話のエピソードが描いてありました。ちまきを盗む子供や、女スリ、子供を亡くして気が変になる男、など。
隠密の仕事で沼津で行方知れずとなっていた夫、伴之助が戻って来ます。源太夫、久之助、多津が助けて沼津を脱出するのですが、これがメインにならないのが、チャンバラ小説ではない所。
夫の仕事や悩み、子供達の恋や行く末に気を掛けながら、明るく生きていく女性・珠世が描かれていました。
この小説のお気に入り度:★★★★☆
最近の「散歩道」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事