Runrun日記

最近読んだ本ー下町ロケット



池井戸潤 著作 「下町ロケット」 小学館文庫

2011年の直木賞受賞作品
宇宙科学開発機構の研究者だった佃航平は、自分が開発したロケットの打ち上げ失敗と、町工場を経営していた父親の死を契機に、エンジン部品の製造・開発メーカ・佃製作所の社長になった。この小説は、佃社長と社員たちの、ロケットに対する夢に向けて戦う企業ロマン。

前半は、自社製品の特許訴訟で苦悩する佃社長。
言掛りのような特許訴訟で、競争相手の会社を追い落とすやくざのような企業もあるのだ!

それが解決すると、帝国重工から、自社で研究取得した水素エンジンのバルブシステムの特許を譲って欲しいと言われる。
帝国重工が作ってるロケット開発にはぜひ必要な技術。
特許権を売るか、使用契約を結ぶか、それとも部品供給するか? 選択を迫られる。
是非とも特許権を売って欲しい大企業と、部品供給で自社の夢をロケットに託したい中小企業の戦い。

会社の存続を掛けた特許権争いや、銀行との融資確保のやり取り。
特許権を売ればリスクなく資金を得られるが、部品供給とすればリスクも担う。
夢を追うか、安全な企業経営を選択するか、社員と社長の葛藤。

こうのとり搭載のH2bロケットが先日打ち上げられました。
宇宙への夢! タイムリーな時期にこの本を読みました。

この小説のお気に入り度:★★★★☆

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