Runrun日記

最近読んだ本ー神去なあなあ日常

久し振りに、三浦しをんさんの小説を読みました。
この題名はなんだ? 神去(かむさり) ってどういう事?

三浦しをん 著作 「神去なあなあ日常」 徳間文庫

違和感のある事から、物語は始まります。主人公の平野勇気は、本人の希望も意志も無視されて、両親に、売られるように神去村の森林組合に就職させられます。本人も抵抗することなく出向いたのだから、ま、了承したということか? 強く拒否・脱走する機会はいくらでもあっただろうに! 理不尽な話じゃ! 
ま、三浦しをんさんの小説なら、しょうがない? 

いやいや住み着いた神去村での林業・きこり(?)弟子入り生活に、次第に喜びを感じて行く少年(青年?)の事を描いています。神去村は、三重県の山奥だそうです。方言の語尾に「な」が付いて、わりとおっとりとした人が多い所だそうです。私の妻も三重県出身だけれど、私と結婚して40数年も経つと、きっとそんな言葉も性格も忘れたと思うわ・・??

やっぱり、神去(かむさり)っていうのが気になりますね。神去山という信仰の対象となる山があって、そこの神様を大事にする人たちの事が、書かれていました。

森や山や川や自然の中にいると、人は自然によって生かされていると悟るのでしょうね。美しいさくらに、天上の星、蛍。都会育ちの勇気にとっては驚くべきことばかりだと思います。
神隠しがあったりして、いよいよ神去山の神様オオヤマヅミがあらわれます。
物語のクライマックスは、秋祭り、オオヤマヅミさんの祭りです。諏訪に御柱祭という祭りが有るらしいが、この小説では、神去山から樹齢千年の杉の巨木を切り倒し、その上に人が乗って山裾まで落とします。なんてこった

勇気の恋についても書かれていました。この続きも有るらしい。

この小説のお気に入り度: ★★★★☆

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