ここはひとつ、ダルに免じて：飲酒補導ドラフト指名高校生、喫煙も発覚

■　大嶺弟「すいません、すいません」喫煙も発覚、ビーチ清掃で出直し…ロッテ（報知・2009年12月10日）

　のっけから話が飛ぶんですが、先ほどスポーツ紙のサイトを巡回していて、ニッカンの野球トップ画像をスクロールすると、突然ファイターズの会見場と思しき所で、頭を下げている写真を発見。
　「な、なにをやらかしたんだ！？」
　青くなってリンク先を見てみたところ、

■　ダルが飲酒の大嶺弟へ「救いの手」訴える（ニッカン・2009年12月10日）

　とりあえずトラブルではないと分かって一安心しましたが、それにしても、4年前の謝罪会見の写真がいまだに使われるってのには、正直なところ驚きました。
　もっとも、やってしまったことは事実ですし、ダルの知名度や言動の影響力を考えると、致し方ない部分はあるのかも知れませんが。

　で、大嶺弟です。他チームの話に口を出してしまうことになるのですが、ダルがすでにコメントを出しちゃったので、行きがかり上それに乗っかります［;;０Ｊ０］
　今の日本で、高校生が居酒屋で酒を呑んだら、そりゃどう考えたってまずいです。まして、喫煙まで発覚したとなったら、申し開きの余地はないと言わざるを得ますまい。
　もっとも、こと高校生時代の飲酒という一点に限って言えば、私も人様のことは言えた立場ではありません［;;０Ｊ０］
　ただ、呑むなら呑むで、呑み方ってものがある……というのは、だいぶ前のエントリで書いたんで、そちらをご覧いただければ幸いです。
　特に大嶺弟の場合、石垣島の中でも知名度はあったはずです。それでなくても決して大きな街ではなし、外へ呑みに行って顔が割れない方が難しいぐらいでしょう。
　でもって、バレたとしても未成年なら匿名報道が通例ですが、ドラフトで指名されたのが分かっているという時点で、匿名にしても誰のことかは一発で分かってしまいます。
　実際、今回も補導されたのが分かった当初は匿名で報道されてましたが、すぐに誰のことか分かってしまい、1日と経たないうちに実名報道になってしまいましたし。
　ここまでのことが分かっていれば、うかつに友人だけで外に呑みに行こうなどとは考えないはずですし、ここまでの騒ぎにもなってないはずです。
　が、社会にまだ出ていない高校生に、そこまで認識しておけというのも、なかなか難しかったのかも知れません。
　なにより、起きてしまったものは取り消しようがありません。あとは、今後どうするかです。
　繰り返しになりますが、飲酒にせよ喫煙にせよ、大嶺弟に弁解の余地はありません。すでに学校からも制裁は課されているわけで、それを甘んじて受けるよりほかはありません。
　ただ、本人が反省して、学校なり球団なりが課した制裁をちゃんと果たしたならば、それ以上この件でどうこういうのはいかがなものか、とは思います。
　むしろ、本人が悔い改めるというのなら、ダルが言うように周囲は（当然ファンも含めてですよ）暖かく見守ってやるのがあるべき姿でしょう。
　これまた繰り返しになりますが、起こしてしまった不祥事を取り消すことはできません。
　いや、後に有名になればするほど、過去の失敗はつきまといます。ダルの件だって、いまだに検索で探してくる人がいるぐらいですし、大嶺弟がこの先大成したとしても、同じことになるでしょう。
　そういうように、いつまでも不祥事の話がつきまとうこと自体、制裁として非常に重いものではないでしょうか。
　まして、未成年も飲酒も喫煙も、基本的には被害者のいない犯罪です（強いて言えば本人が害を被るわけですが）。
　これが酒を呑んで車やバイクを運転して事故を起こしたとか、酔っ払って元傭兵をボコったとかなら別ですが、誰を傷つけたのでもないのでないのであれば、負い目もその分小さくなってしかるべきです。
　今はまだ謹慎期間中ですし、本人が課せられたペナルティを果たし、その上で反省の態度があるかを見極めるべき期間なので、現時点でああだこうだといえない部分は大きいです。
　ただ、もしかれが謹慎の上真摯に反省しているのが分かったのなら、この際ダルに免じてやった方がいいのではないでしょうか。