にわか日ハムファンのブログ記念館

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ベイスターズはDeNAとともに苦難を乗り越えられるか:DeNA球界参入承認

2011-12-02 07:31:48 | 言わせてもらいます・球界に苦言提言
■ 横浜DeNAベイスターズ誕生、楽天は最後まで反対、春田会長「5年以内に優勝」(カナロコ・2011年12月1日)

 昨日のプロ野球実行委員会とオーナー会議で、TBAホールディングスから横浜ベイスターズの買収を決めたDeNAの球界参入が賛成多数で承認され、「横浜DeNAベイスターズ」が誕生することになりました。
 一時は承認に必要な4分の3の賛成が得られないのではという懸念もありましたが、結果的には反対したのは楽天のみ。実行委員会でもオーナー会議でも、横浜自身を含める11球団が買収に賛成しました。
 これで昨年以来のベイスターズ売却問題はひとまず解決をみたことになります。早速、新球団のGMに高田繁元ファイターズGMの就任が内定するなど、来季に向けた動きもようやくスタートしました。
 DeNAの参入に関する個人的な感想は、以前のエントリに書いた通りです。あらためて言えば、ベイスターズの売却問題を解決する選択肢が現実として他に見当たらない以上、DeNA社への売却は最低限の成果と考えるべきでしょう。
 ただし、これはあくまでも「最低限の成果」です。言ってしまえば、DeNA社はスタートラインに立っただけ。これから解決すべき問題は山ほどあります。
 まずは、遅れに遅れた来季の体制作り。既に述べたように高田繁新GMの内定、さらに監督には横浜OBでもある工藤公康の就任が有力視されていますが、さらにフロント・コーチ陣双方の体制を早急に固めなければなりません。
 ですが、課題は球団内の体制にとどまりません。むしろ、親会社たるDeNA社の球団経営者としての在り方の方が、重要な課題として残っています。
 既に述べたように、DeNAの承認は全会一致ではなく、最後まで楽天に反対されました。また、別の報道では、賛成した球団からも参入後の業務内容への注文がついたとする報道があります(スポニチ、2011年12月2日)。
 ただ、楽天の意図はこの際問題ではありません。そうではなく、楽天に反対する根拠を与えたことが問題なのです。
 ですから、DeNA社には今後はその根拠を崩していく作業が求められます。事業の健全性の確保や法令順守、同業他社とのトラブルの解決などが必要となるでしょう。
 これは単にDeNAが親会社として「いい子ちゃん」になれ、と言っているのではありません。今述べた問題が解消できなければ、いずれ同社の経営に問題が発生することは避けられないと言いたいのです。
 そしてそうなれば、ひいては子会社たるベイスターズが影響を受けることも避けられませんし、またぞろ売却問題が取りざたされることになるのです。
 TBSの球団売却という問題は、昨日で解決を見ました。これからは、DeNAによる球団経営、そして球団経営者としてのDeNAの在り方を探るという、重要な課題が待ち構えているのです。


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2 コメント

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とりあえず…。 (アパッチ)
2011-12-02 19:01:17
「子供の頃は近鉄バファローズ子供の会に入ってて日生球場でよく試合を観ていた。」

と、オーナーさんがテレビ番組で語っておられていたので、野球について情熱はある人なんだと思いますんで、ひとまずどう動いてくるのかお手並み拝見してみます。
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アパッチさん (ルパート・ジョーンズ)
2011-12-02 23:31:21
わざわざ近鉄を持ち出すところに感心しますね。
そういう点も含めて、今までの親会社のイメージだけで論じるのは危険だと思いますし、
まずはどういう手を打つのか、ぜひ詳しく見てみたいと思います。
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