留萌本線の終着駅、増毛。
読み方に関しては既に有名になったであろう。多分に漏れずアイヌ語由来の地名で、もともとは「カモメの多いところ」という意味の「マシュキニ」又は「マシュケ」らしい(増毛町ホームページ、2013年12月6日閲覧)。
とはいえ、この土地を有名にしたのは、やはり漢字書きでのインパクトだろう。世界にあまりにも多くいる、ある種の人々の切ない願いが、小さな漁村に向けられている。
ここで折り返しの列車に乗るまで、まだ時間はある。列車を降りて、駅周辺を少しだけ歩いてみることにした。
ホームを降りると、いきなり線路が途切れる。かつては駅構内に何本も伸びていたであろう線路は今は単線1本のみで、ホームも1つだけ。ぶっきらぼうなまでの、終着駅の姿である。
ただ1つ残った線路で、1両だけの車輛が、発車までの時間を過ごす。
かつてはおそらく賑わったであろうその跡が、虚しく広がっている。
古く堂々たる木造の旅館が、ニシン漁が盛んだった昔日の栄華を物語る。
平日の昼間、人通りはほとんどない。近代的な建物に混じって、古い家並が残っている。
そのうちの1つ、手前に残っている食堂で、増毛駅の入場券を売っている。駅名が駅名だから、需要があるのは当然のことだ。
食堂に入って2枚1組の入場券を買うと、地元の案内マップでこしらえた点袋に入れて渡してくれた。
かつての商家。今でこそこうして歴史的施設となっているが、往時はここを商売人や奉公人、漁師やその家族たちがひっきりなしに出入りしていたのだろう。
一部は空き地となり、かつては見るべくもなかった土壁が露わになっている。
駅付近に引き返す。増毛にはバスも通っているが、ターミナルは別にある。駅にはバス停だけがぽつりと置かれている。
「沿岸バス」の増毛駅というだけで、分かる人は笑みが込み上げてくるかも知れないが、風雪に立派に耐えてきたバス停である。
さらに道を渡れば日本海。晩夏とはいえ、海の輝きはまだ残っている。
駅に戻ってきた。増毛駅自体は無人駅だが、有志によって中でそば屋と海産物店が設けられている。
既に麺が切れたのか、そば屋は店じまいしていたが、隣の海産物店でてんぷらを揚げていたので、間食に買うことにした。
発車時間が近づいてきたので、列車に乗り込む。50分弱の時間の後、増毛から列車は折り返していく。
読み方に関しては既に有名になったであろう。多分に漏れずアイヌ語由来の地名で、もともとは「カモメの多いところ」という意味の「マシュキニ」又は「マシュケ」らしい(増毛町ホームページ、2013年12月6日閲覧)。
とはいえ、この土地を有名にしたのは、やはり漢字書きでのインパクトだろう。世界にあまりにも多くいる、ある種の人々の切ない願いが、小さな漁村に向けられている。
ここで折り返しの列車に乗るまで、まだ時間はある。列車を降りて、駅周辺を少しだけ歩いてみることにした。
ホームを降りると、いきなり線路が途切れる。かつては駅構内に何本も伸びていたであろう線路は今は単線1本のみで、ホームも1つだけ。ぶっきらぼうなまでの、終着駅の姿である。
ただ1つ残った線路で、1両だけの車輛が、発車までの時間を過ごす。
かつてはおそらく賑わったであろうその跡が、虚しく広がっている。
古く堂々たる木造の旅館が、ニシン漁が盛んだった昔日の栄華を物語る。
平日の昼間、人通りはほとんどない。近代的な建物に混じって、古い家並が残っている。
そのうちの1つ、手前に残っている食堂で、増毛駅の入場券を売っている。駅名が駅名だから、需要があるのは当然のことだ。
食堂に入って2枚1組の入場券を買うと、地元の案内マップでこしらえた点袋に入れて渡してくれた。
かつての商家。今でこそこうして歴史的施設となっているが、往時はここを商売人や奉公人、漁師やその家族たちがひっきりなしに出入りしていたのだろう。
一部は空き地となり、かつては見るべくもなかった土壁が露わになっている。
駅付近に引き返す。増毛にはバスも通っているが、ターミナルは別にある。駅にはバス停だけがぽつりと置かれている。
「沿岸バス」の増毛駅というだけで、分かる人は笑みが込み上げてくるかも知れないが、風雪に立派に耐えてきたバス停である。
さらに道を渡れば日本海。晩夏とはいえ、海の輝きはまだ残っている。
駅に戻ってきた。増毛駅自体は無人駅だが、有志によって中でそば屋と海産物店が設けられている。
既に麺が切れたのか、そば屋は店じまいしていたが、隣の海産物店でてんぷらを揚げていたので、間食に買うことにした。
発車時間が近づいてきたので、列車に乗り込む。50分弱の時間の後、増毛から列車は折り返していく。
前の記事のワンカップは、その導入のためかと。
今回は乗りつぶし優先でしたからね……
そういう意味では、オリックスの丸毛謙一外野手は何かを背負ってくれそうですね。<違