にわか日ハムファンのブログ記念館

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変わらない?失わない?~阪急阪神ホールディングス発足~

2006-10-02 07:10:01 | 関西は燃えているか
 今朝の朝刊にこんな全面広告がありました。



 見づらいとは思いますが、昨日発足した阪急阪神ホールディングスの広告です。
 去年の村上ファンド問題に始まり、この話題については再三当ブログでも取り上げてきました。
 投資ファンドに地元の足を左右されるという最悪の事態を避けるための代償として、一度は覚悟を決めたつもりでしたが、それでもこうして現実のものとなると、やはり複雑な思いは消えません。
 特に広告を見ていて心に引っかかったのが、この文章。

変わりません。

私たちには、決して失ってはいけないものがあります。それは「阪急らしさ」「阪神らしさ」。
長年愛していただいたことに甘えることなく、これからもいっそう「らしさ」を磨き続けます。
お客様に愛される阪神タイガース、宝塚歌劇団であることは、言うまでもありません。



 それぞれが「らしさ」を失ってはいけない。言葉としては、全くその通りです。
 ただ、阪神間に住む私には素朴な疑問が沸いてきます。「『らしさ』なんて、ほとんど失いかけてるんじゃない?」と。
 阪神タイガースと宝塚歌劇団は、確かに阪神と阪急の文化を象徴するものです。しかしその陰で、どれだけのものが姿を消したか。阪神パーク、宝塚ファミリーランド、なにより、阪急ブレーブスと西宮球場……
 それぞれが企業としての経営判断で廃されていったのは当然理解しています(その判断が正しいかどうかは別として)。
 「らしさ」というのも、時代が流れるにつれて変わっていくものなのでしょう。
 ですが、今まで姿を消していったものに代わる、「阪神らしい」「阪急らしい」文化が、1つの企業グループによって生まれるのか?私には甚だ疑問と言わざるを得ません。
 むしろ、阪神・阪急の企業文化が薄れたからこそ、経営統合ができたという気もしますし。まして、阪急梅田に阪神タイガースのポスターだなんて、何の悪い冗談だか……

 今日は出勤途中にいろんなものを見かけると思うので、ぼちぼちと記録していこうと思います。
 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なんか (アパッチ)
2006-10-02 09:36:16
無理矢理くっついたみたあな感じがするから、「いつでも解消してくれてもいいよ。」ていうのが正直な感想です。
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今の気持ち (ぶりゅーわー@ソレイタだ木田)
2006-10-02 12:48:28
今の気持ちはこの川柳につきます。

「タイガース買うなら売るなブレーブス」

誰が詠んだかわかりませんが、名作です・・
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アパッチさん (ルパート・ジョーンズ)
2006-10-02 21:12:21
確かに。もとが阪神側の緊急避難的なものだっただけに、無理してくっつかんでもとは思ってしまいますねぇ……
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時代の流れとはいえ (河内人)
2006-10-03 00:46:26
 今回の統合、そもそも村上氏の暗躍のせいですからね。好きで統合した感じではないだけに同じグループでまとまっていけるんでしょうかね。ブレーブス身売りを契機に阪急創業者、小林一三が作った数々の素晴らしい遺産を手放した阪急電鉄の事ですから、阪神もグループのお荷物になったらあっさり身売りされるのではないかと危惧します。確かに少子化に加え、JR西日本との競争に打ち勝つためという事情は理解しますが、今回の統合は複雑な思いです。ただ、関西の沿線文化といったものがなくなって、関西一円がみな同じ印象の街になっていくのは寂しいかぎりです。
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ぶりゅーわー@ソレイタだ木田さん (ルパート・ジョーンズ)
2006-10-03 01:23:22
うまい!

西宮の人間としてもパファンとしてもまさにその通りだと思いますし、その上なんでオリエント・リース相手に、という気持ちもありますね……
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河内人さん (ルパート・ジョーンズ)
2006-10-03 02:08:20
特に阪神側は、本当は経営統合なんてしたくなかったんじゃないのという気がどうしてもするんですよね。

それに経営統合後のビジョンがいまいち見えてきませんし。さしあたり期待できそうなのは、バス路線が使いやすくなることぐらいでしょうか。

阪神・阪急の私鉄沿線文化は、両社が競い合うところから生まれた面が大きいので、競争がなくなったところで何が生まれるのかなぁ、という疑問はありますね。

アーバンネットワークとの競争はありますけど。
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