これは私ルパート・ジョーンズが帰り来ぬ自らの青春の日々を振り返り、追憶の中で去来する様々な愛の遍歴の想い出を元に、「愛」というこの不可解にして大いなるものについて思いのたけを熱く語る記事、
ではありません。
大体そんな大層な想い出など1つもありません(苦笑)
というわけで、この記事はあくまでも野球記事です。ただ、「愛を語る」というのは本当です。
プロ野球チームへの愛とは何か、ということについて。
「オリックス・バファローズ」への加入を拒否していたバファローズ磯部選手に対し、先日オリックス側はプロテクト対象から除外したことを公表しました。
これ自体は磯部選手のことを考えると非常に喜ばしいのですが、その除外理由として球団側が言い出したのがなんと、
「チーム愛がない」
だからなのだそうです。
この内容の発言はブルーウェーブ選手寮で開かれた全選手のミーティングで、磯部選手のプロテクト除外について球団側が説明を求められた中で出てきたということです。
ただ、誰がどのような形でこの発言をしたかは報道によって異なっています。サンスポでは中村GMが「チームに愛があるか、ないか」と言ったとされていますし、スポニチでは小泉球団社長が「礒部選手にはチーム愛がなかった」と言ったことになっています。
ただいずれにせよ球団側からこの種の発言があったことは確かなようで、ブルーウェーブの選手側はこのような形でプロテクト除外を認めたことに対し猛反発、ミーティングは球団側が一方的に打ち切る事態となりましたが、退席する社長には怒号が浴びせられたようです。
このような球団側の発言に対しては、Starless and Bible BlogのH5さんがこの記事で問うた質問を私も投げ返したい気がします。「あなた方の言う『チーム愛』とは何ですか?」と。
磯部選手がバファローズを何より愛していたことは、スト妥結会見の際の悲痛な表情を見れば明らかです。そんな彼が、大阪近鉄バファローズの歴史を断ち切った球団を愛せないのは至極当然のことなのです。
いや、そのような球団を愛せないのは磯部選手だけではないでしょう。これまでバファローズの選手はバファローズを、ブルーウェーブの選手はブルーウェーブをそれぞれ愛してきたわけですし、どちらの選手も合併に賛成してはいません。
そうである以上、「オリックス・バファローズ」なる球団への愛がないのがプロテクト除外の理由として通るのなら、ことによれば両チームの選手全てがプロテクトを拒否しても何の不思議もないのです。
しかも、これまでの建前は「プロテクト拒否はできない」というものでした。それを覆す決定であっただけに、ブルーウェーブの選手が我慢の限界に達したのも無理はありません。
ニッカンの記事によれば、中村GMが磯部のプロテクト除外を明言したことに対し、小泉社長は「それを言うたら、あかんやないの」と仰天したそうです。つまり、公言できないようなことである、という自覚はあったのでしょう。
にもかかわらず、プロテクト除外は表沙汰になってしまいました。これまでは割に大人しかったブルーウェーブの選手たちもさすがに怒り心頭もようです。今後どうするのでしょうね。
それにしても、この事件は球団側の見通しの甘さというものを如実に表しているような気がします。「チーム愛がない」という理由を磯部のプロテクト除外の説明として挙げたということは、裏を返せばプロテクトする選手はチーム愛が認められるからということになります。
ですが、「オリックス」と名のつく球団ならブルーウェーブの選手は以前同様愛着を示すでしょうか?「バファローズ」の名をつけておけば、大阪近鉄バファローズの選手も納得すると思っていたのでしょうか?まさかとは思いますが、もしそうだとすれば勘違いもいいところです。
しかも、ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズのファンにとって、「オリックス・バファローズ」とやらは自分たちが愛し続けた球団が潰された後にできたものです。
それだけに、両チームのファンの中でこの名前を見るたびに喪失感や怒り、悲しみが甦る人は少なくないでしょうし、素直にこの球団を愛せる人はほとんどいないはずです。
にもかかわらず、そのようなファンたちの声が球団に届いているという感触は、球団側からは得られません。球団がそのような声に対応する姿も見えません。
「『オリックス・バファローズ』を愛していますか?」そう尋ねれば、球団側の誰もがYesと答えるでしょう。そして、それはウソや偽りの愛情ではないかも知れません。愛とは結局のところ思い入れであり、思い込みと変わらないのですから(クサッ!
ですが、その愛は選手やファンには理解できない独りよがりのものでしかありません。タニマチとしてはそれで合格でしょうが、選手やファンと共有できる愛情がない限り、新たな球団はそっぽを向かれたままでしょう。
もっとも、そうなったままであれば宮内氏も諦めて球団を手放す可能性も出てくるでしょうから、かえって幸いなのかも知れませんが(笑)
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ではありません。
大体そんな大層な想い出など1つもありません(苦笑)
というわけで、この記事はあくまでも野球記事です。ただ、「愛を語る」というのは本当です。
プロ野球チームへの愛とは何か、ということについて。
「オリックス・バファローズ」への加入を拒否していたバファローズ磯部選手に対し、先日オリックス側はプロテクト対象から除外したことを公表しました。
これ自体は磯部選手のことを考えると非常に喜ばしいのですが、その除外理由として球団側が言い出したのがなんと、
「チーム愛がない」
だからなのだそうです。
この内容の発言はブルーウェーブ選手寮で開かれた全選手のミーティングで、磯部選手のプロテクト除外について球団側が説明を求められた中で出てきたということです。
ただ、誰がどのような形でこの発言をしたかは報道によって異なっています。サンスポでは中村GMが「チームに愛があるか、ないか」と言ったとされていますし、スポニチでは小泉球団社長が「礒部選手にはチーム愛がなかった」と言ったことになっています。
ただいずれにせよ球団側からこの種の発言があったことは確かなようで、ブルーウェーブの選手側はこのような形でプロテクト除外を認めたことに対し猛反発、ミーティングは球団側が一方的に打ち切る事態となりましたが、退席する社長には怒号が浴びせられたようです。
このような球団側の発言に対しては、Starless and Bible BlogのH5さんがこの記事で問うた質問を私も投げ返したい気がします。「あなた方の言う『チーム愛』とは何ですか?」と。
磯部選手がバファローズを何より愛していたことは、スト妥結会見の際の悲痛な表情を見れば明らかです。そんな彼が、大阪近鉄バファローズの歴史を断ち切った球団を愛せないのは至極当然のことなのです。
いや、そのような球団を愛せないのは磯部選手だけではないでしょう。これまでバファローズの選手はバファローズを、ブルーウェーブの選手はブルーウェーブをそれぞれ愛してきたわけですし、どちらの選手も合併に賛成してはいません。
そうである以上、「オリックス・バファローズ」なる球団への愛がないのがプロテクト除外の理由として通るのなら、ことによれば両チームの選手全てがプロテクトを拒否しても何の不思議もないのです。
しかも、これまでの建前は「プロテクト拒否はできない」というものでした。それを覆す決定であっただけに、ブルーウェーブの選手が我慢の限界に達したのも無理はありません。
ニッカンの記事によれば、中村GMが磯部のプロテクト除外を明言したことに対し、小泉社長は「それを言うたら、あかんやないの」と仰天したそうです。つまり、公言できないようなことである、という自覚はあったのでしょう。
にもかかわらず、プロテクト除外は表沙汰になってしまいました。これまでは割に大人しかったブルーウェーブの選手たちもさすがに怒り心頭もようです。今後どうするのでしょうね。
それにしても、この事件は球団側の見通しの甘さというものを如実に表しているような気がします。「チーム愛がない」という理由を磯部のプロテクト除外の説明として挙げたということは、裏を返せばプロテクトする選手はチーム愛が認められるからということになります。
ですが、「オリックス」と名のつく球団ならブルーウェーブの選手は以前同様愛着を示すでしょうか?「バファローズ」の名をつけておけば、大阪近鉄バファローズの選手も納得すると思っていたのでしょうか?まさかとは思いますが、もしそうだとすれば勘違いもいいところです。
しかも、ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズのファンにとって、「オリックス・バファローズ」とやらは自分たちが愛し続けた球団が潰された後にできたものです。
それだけに、両チームのファンの中でこの名前を見るたびに喪失感や怒り、悲しみが甦る人は少なくないでしょうし、素直にこの球団を愛せる人はほとんどいないはずです。
にもかかわらず、そのようなファンたちの声が球団に届いているという感触は、球団側からは得られません。球団がそのような声に対応する姿も見えません。
「『オリックス・バファローズ』を愛していますか?」そう尋ねれば、球団側の誰もがYesと答えるでしょう。そして、それはウソや偽りの愛情ではないかも知れません。愛とは結局のところ思い入れであり、思い込みと変わらないのですから(クサッ!
ですが、その愛は選手やファンには理解できない独りよがりのものでしかありません。タニマチとしてはそれで合格でしょうが、選手やファンと共有できる愛情がない限り、新たな球団はそっぽを向かれたままでしょう。
もっとも、そうなったままであれば宮内氏も諦めて球団を手放す可能性も出てくるでしょうから、かえって幸いなのかも知れませんが(笑)
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礒部が流した涙の重さ、何も悪くない礒部が謝らなければ
ならなくなったことの重さを、それを強いた側の人間が
まるで理解していないということがあまりにはっきりと
わかってしまって、やはり悲しかったです。
ルパート・ジョーンズさんも書かれているように、
この騒動の中で礒部ほどバファローズへの愛をストレートに
表してくれた選手はいないでしょう。
彼は理由もなくチームへの愛を拒絶するような選手では
ないはずです。
合併球団の経営陣がやらなければならなかったことは
(一説では現状の1.5倍の年俸を提示したと伝えられますが)
礒部を懐柔したり、条件闘争したりすることではなく、
礒部が愛してくれるようなチームを作ることだったはず
です。
もしも彼らが礒部の流した涙の意味を理解したのだとしたら、ですが。
両方のアイデンティティーの侵害・そして喪失を意味すると僕は思っています。
選手とファンが一番戸惑ってしまうネーミングです。
誰かがおっしゃっていましたが、今回の合併によって完全に消えてしまうのは近鉄バファローズの歴史ではなく、阪急ブレーブスの歴史だと。
つまりオリックスブレーブスからオリックスブルーウェーブとなり、今度オリックス・バファローズとなってしまう「阪急ブレーブス」の歴史こそが完全に消滅するのだと。(今調べたところ、えのきどいちろう氏と網島理友氏の対談でした)
そういった歴史の重みをどこまで経営者側が理解しているのか?疑問です。
「分配ドラフトで楽天が獲得予定の20人」(サンスポ)を見るにつけ、ますます今回の合併がふたつのチームの選手とファンをぐちゃぐちゃに引きちぎり踏みにじるだけのものにしか思えない。その口で愛を語るか。
個人的には「チーム愛」を持ち出したという記事を見たときには怒りを通り越して笑止千万、むしろ憐憫に近いものがありました。
それよりは八つ当たり気味ですが「嫁に出す気持ち」という例えの呑気さにムッとしました。
>「阪急ブレーブス」の歴史こそが完全に消滅
綱島さんは週べでもそうおっしゃっていたかと。この点についてあまりにも看過されているのではないかと思います。近鉄ばかりがクローズアップされる…仕方のないことかもしれません。そんなチームにした宮内の「チーム資産愛」(H5さんありがとうございます、やっとぴったりな言葉がわかりました)に天罰が下ればいいのに。
球団側のこういう対応を見ていますと、借金の形に半ば無理やり結婚しようとしている相手に対し、カネや何やで歓心を買おうとする高利貸しの姿が重なるようです。
こういうズレた愛情というのはそうそう直るものではありませんし、磯部に拒絶されるのも当然です。もっとも、なぜ拒絶されたかを球団側が理解し納得することはないでしょうが…
同感です。「オリックス・バファローズ」という名前を快く受け入れる人はほとんどいないでしょうから。
私自身、どう聞いてもオリックスがバファローズを僭称したようにしか聞こえません。
>今回の合併によって完全に消えてしまうのは近鉄バファローズの歴史ではなく、阪急ブレーブスの歴史だと。
これも大いにうなずくところです。(3年もすれば変わるでしょうが)「オリックス・バファローズ」なる名前をつけることは、ブレーブスやブルーウェーブという歴史の価値を否定したことにほかなりません。
さらに言えば、これはその2球団を愛し応援し続けたファンの価値すら否定するような行為です。
宮内氏がこういうファンのことをどう思おうが勝手です。ですが、彼らに何の配慮も見せず、こういうことを繰り返している間は、黒字の人気球団を作ることなど永遠に無理でしょう。
氏は最近新聞や雑誌で大いに毒づいておられるようですが、ご自身のなさっていることになんら非の打ち所がないとでもお思いなのでしょうか?
一度問うて見たいところです。
まったく、中村GMだか小泉社長だか分かりませんが、口でもつねりあげて「そんなこと言うのはこの口か」ぐたい言ってやりたい気分です。
>それよりは八つ当たり気味ですが「嫁に出す気持ち」という例えの呑気さにムッとしました。
中村GMは阪神時代から上の言うことには従順ですからね。それでGMになれたかも知れないほどの人物です。
それだけに、この人に気骨というものは期待できないとは思っていましたが、何とも腹立たしいやら呆れるやらです。
>宮内の「チーム資産愛」(H5さんありがとうございます、やっとぴったりな言葉がわかりました)に天罰が下ればいいのに。
天罰には程遠いかも知れませんが、少なくとも私は金輪際オリックス・グループと商取引をすることはないでしょう。
かめちきさんもおそらくそのつもりでしょうが、そういう決意を持った個人や企業が少しでも増えればと切に願います。
「愛がない」
ないというより、持てない。当然でしょう。
では、岩隈投手との差は一体何なのでしょう。↓
http://www.sanspo.com/baseball/top/bt200411/bt2004110806.html
「愛があるか、ないか」そういう風にしか言えないところに球団の苦しさを垣間見たようです。
中村GMは宮内オーナーのことをどのように思ってらっしゃるんでしょうね…。想像するしかありませんが。
昨夜(今日の夜中)、関西では「オリックス・バファローズ発足の舞台裏」という番組をやっていたのですが、その中で三輪選手(引退されましたが)の一連の騒動からこれまでの振り返りや、思いなどが流れていました。
来季からはオリックス・バファローズのコーチに就任されますが、「(オリックスで一緒にやっていた)若手選手の相談に乗りたい」って仰っていたのを聞いて、胸が熱くなりました。
「気持ちを汲んでくれていない」というところから生まれた不信感は、たとえ選手の人数を集めて新球団を発足させても、消えるわけではない。
どうされるんでしょうね。
ブルーウェーブの選手が怒ったのは単に磯部選手のプロテクト拒否が通っただけではなく、なぜ「愛がない」という理由が1人だけ認められるのか、ということにも原因があったと思われます。
さて、「オリックス・バファローズ発足の舞台裏」見ようかと思っていたのですが、忘れていました(苦笑)
どんな臆面もないヨイショ番組を作るのか、タイトルを見てある面では楽しみにしていただけに残念です。
それにしても三輪コーチの今後が思いやられます。
今年は選手会長として微妙な立場に立たされていたわけですし、来年からコーチとなると球団への発言力は落ちるように思われるだけに心配です…
多分愛が有っても、追放されてしまうのでしょう。
磯部選手に愛があるかどうかですが、もちろん『無い』でしょう。『バファローズ』の一員なのですから。
まだ存在もしない『オリックス』に対する愛を求めるのはあまりに頓珍漢です。本当の所は磯部選手を説得するのが嫌になったのでしょう。
宿題をやらない小学生並みの言い訳です。
ずっとこのまま逃げ続けるつもりなのでしょうか、説明と議論を避ける姿勢が今の『再編問題』に繋がっているとも思えます。
IT産業の端くれにいるモノとしては、楽天もライブドアもソフトバンクも好きではありません。
ですが、まだ『マシ』と思えてしまいます。
誰と比較して言っているかは書きませんが。
『バファローズ』と『ブルーウェ-ブ』のファンはいましたが、『オリックスという名の会社』には客しかいないことを気づいてほしかったです。
もちろん『ファン』には愛が有りますが、『客』はレンタカーかお金を借りに来ただけです。
来年の観客動員はどうなるのでしょうね。
-追伸-
岩隈選手は説得できると思ったのでしょうか。
『優男』で『若い』から?
説得できるほど甘い人間には見えませんが…。
そんな仕事まかされたら、私なら理由をつけて遠慮します。
メジャーに行ったときの野茂選手みたいにならないことを祈るだけです。