小樽からの鈍行で長万部に着いてから、函館行が出るまで2時間ほど。とはいえ、鈍行の旅に接続の悪さはつきもの、こればかりは致し方ない。とりあえず駅の周りでぶらぶらしてみる。
しばらくすると、特急「ヌプリ」が現れた。
「ヌプリ」?そんな特急聞いたことない、という方もいることだろう。この列車は今年夏に運転されている観光用の臨時特急で、札幌から函館を山線経由で走るものだ。
長万部に到着したヌプリ。世が世なら普通に速達列車なのだが、もはや海線経由の新型列車には勝負を挑むべくもない。せめて不定期列車であれ、山線に特急が復活したことを喜びたい。
ヌプリは函館に向けて去って行った。残されたのは鈍行を待つ乗客と、
このキャラクターである。たじろいで駅の中に逃げ込もうものなら、
かえって餌食になってしまう。
そもそも駅の入り口からしてこんな感じなのだ。駅に関しては諦めるしかない。
ちょうどいいことに、時間は昼時、昼食をどこからか調達する必要がある。駅弁も悪くはないが、決して安くはない。地場のものを味わいつつ節約できるなら、それに越したことはない。
それなら近所でスーパーなり商店を探そうとしたところ、
駅前のターミナルでこの有様である。ならば駅から離れればよしと歩き始めたところ、
街中を歩くとかえって怖い。
完全にホラーである。パニック映画に近いかも知れない。長万部町民はこの状況で問題ないのだろうか。
……大丈夫だ、問題ない。そんな言葉が頭をよぎった。
ただ、ネット上で何かと論議を呼んだキャラクターも、地元にとっては特別な存在なのかも知れない、というのは、日頃ネットに情報を頼ってしまう私にとっては大事な発見であった。
さて、街歩きの甲斐あってスーパーを発見。小樽からの同行客を見かけたのに驚きながらも、昼食と燃料(アルコールといえばその通りだが)を無事調達し、ぶらぶらと駅に戻る。
長万部は海辺の町。海はJR線からそう遠くないところにある。
海は、やはり美しい。波の音、砂浜の光景、遠くに見える島影、すべて美しい。
ただ、歩いていると、海岸線のすぐそばに町役場や消防署があるのを見て、それは非常に怖い気にさせられる。建設当時は相応の理由があったのだろうが、今となっては不安を感じずにはいられない。
大震災前の無邪気な頃には戻れない。いや、戻れたとして、戻ってはいけないのだ。
しばらくすると、特急「ヌプリ」が現れた。
「ヌプリ」?そんな特急聞いたことない、という方もいることだろう。この列車は今年夏に運転されている観光用の臨時特急で、札幌から函館を山線経由で走るものだ。
長万部に到着したヌプリ。世が世なら普通に速達列車なのだが、もはや海線経由の新型列車には勝負を挑むべくもない。せめて不定期列車であれ、山線に特急が復活したことを喜びたい。
ヌプリは函館に向けて去って行った。残されたのは鈍行を待つ乗客と、
このキャラクターである。たじろいで駅の中に逃げ込もうものなら、
かえって餌食になってしまう。
そもそも駅の入り口からしてこんな感じなのだ。駅に関しては諦めるしかない。
ちょうどいいことに、時間は昼時、昼食をどこからか調達する必要がある。駅弁も悪くはないが、決して安くはない。地場のものを味わいつつ節約できるなら、それに越したことはない。
それなら近所でスーパーなり商店を探そうとしたところ、
駅前のターミナルでこの有様である。ならば駅から離れればよしと歩き始めたところ、
街中を歩くとかえって怖い。
完全にホラーである。パニック映画に近いかも知れない。長万部町民はこの状況で問題ないのだろうか。
……大丈夫だ、問題ない。そんな言葉が頭をよぎった。
ただ、ネット上で何かと論議を呼んだキャラクターも、地元にとっては特別な存在なのかも知れない、というのは、日頃ネットに情報を頼ってしまう私にとっては大事な発見であった。
さて、街歩きの甲斐あってスーパーを発見。小樽からの同行客を見かけたのに驚きながらも、昼食と燃料(アルコールといえばその通りだが)を無事調達し、ぶらぶらと駅に戻る。
長万部は海辺の町。海はJR線からそう遠くないところにある。
海は、やはり美しい。波の音、砂浜の光景、遠くに見える島影、すべて美しい。
ただ、歩いていると、海岸線のすぐそばに町役場や消防署があるのを見て、それは非常に怖い気にさせられる。建設当時は相応の理由があったのだろうが、今となっては不安を感じずにはいられない。
大震災前の無邪気な頃には戻れない。いや、戻れたとして、戻ってはいけないのだ。