■ <野球>アジアシリーズが3年ぶり復活へ(中央日報・2010年11月5日)
韓国からのニュースは悪い話ではなかったのですが、これだけで本当にアジアシリーズが復活すると考えるにはいささか不安がありました。「合意した」と言っているのが韓国側だけで、しかも発言自体正式なものには見えず、判断材料としてはまだ足りないと思われたからです。
ただ、続いて出てきたNPB側のコメントで、少なくとも来年のシリーズ復活に向けた、可能性の高い動きがあることは確信しました。
■ 台湾開催に協力姿勢=アジアシリーズ再開で-NPB(時事通信・2010年11月5日)
中央日報の報道とは異なる部分もありますが、そんなのはままあることで、大事なのは、少なくとも日本側にアジアシリーズ復活に協力する姿勢があることが分かったことです。
報道では、アジアシリーズは来年秋に台湾で開催されることになるとのことです。実際この構想は(アジア大会との兼ね合いで断念されたものの)今年初めにも出ていたわけですし、復活を考えるなら、これがもっとも現実的な形でしょう。
日本で開催する場合、スポンサーを見つけるのが難しい。渡航費や滞在費などのコストの問題もありますし、そもそも観客が集まらないなど、国内での関心がなかなか高まらないという現実があります。
また、韓国はドーム球場でもできない限り、気候的に開催は困難です。中国はそれら以前の問題で、まず野球を定着させなければならない段階です。
その点、台湾にはすでに国際大会開催の実績がありますし、当然寒さの心配もなし。日韓中との往来も容易ですし、あとは資金的な手当てさえつけば、台湾での開催はもっとも現実的でしょう。
それでなくても、台湾球界はたび重なる八百長問題で厳しい状況にあると聞きます。国際大会の開催は、人気回復のためには有効な手段となることでしょう。
特にアジアシリーズでは中華職棒は過去2回決勝進出と健闘していますし、自国で開催されるシリーズで決勝に進出すれば、地元を中心に話題を集めることでしょう。
と、ここまで書いてきたのですが、中には、そもそもアジアシリーズをわざわざ復活させる理由があるとは思えない方もいらっしゃることでしょう。
実際アジアシリーズを「罰ゲーム」と見る向きもあったわけですし(あるいは日韓クラブチャンピオンシップもかも知れませんが)、日本代表チームにとっても、日本シリーズを制して一息ついたところで、負けられないプレッシャーのかかる試合に出るのは大変だろうとは思います。
ですが、あえてそのようなプレッシャーを受けて、その上で勝ち続けることで得られるものがある、というのが私の考えです。
まず、日本球界にはMLB覇者を相手にした選手権開催という至上命題があります。アジアシリーズはそのステップとなるものです。日本一国のみのトップと、(目下4団体のみとはいえ)アジア全体の覇者と、格としてどちらが上か、ということです。
また、アジアシリーズを行わなかったとしても、日韓クラブチャンピオンシップは続くわけです。一方で、今年からは韓台の選手権試合も行われています。それでいて、日台のみが対戦を行わない理由もありますまい。
もっとも、現時点では中国の参加したクラブ対抗戦は行われていません。でもって、はたして中国も参加した形でアジアシリーズが復活できるかは分かりませんが、最悪日韓台の大会でも問題があるとは思えません。あるいは、オーストラリアなど他国の代表を招待するという手もあります。
WBC連覇を達成した日本は、世界の中でまがうことなき野球大国です。大国なればこそ、アジア地域規模の大会開催を支援するぐらいの度量は持ち合わせたいものです。
そして、その大会の価値を高め、あわよくば規模を拡大せしめることは、大会で勝ち続けることと同様に、野球界での日本の存在感の維持や向上につながるはずですし、それはとりもなおさず、日本国内での野球の魅力を向上させることにもなるはずです。
……とまで書いた以上、シリーズが復活した暁には台湾まで見に行きたいんですが、時期的に(中の人の仕事の兼ね合いもあって)平日は動けないんですよね。
土日で1泊2日とか、金曜深夜発の弾丸ツアーとか、さすがに無茶ですしorz
韓国からのニュースは悪い話ではなかったのですが、これだけで本当にアジアシリーズが復活すると考えるにはいささか不安がありました。「合意した」と言っているのが韓国側だけで、しかも発言自体正式なものには見えず、判断材料としてはまだ足りないと思われたからです。
ただ、続いて出てきたNPB側のコメントで、少なくとも来年のシリーズ復活に向けた、可能性の高い動きがあることは確信しました。
■ 台湾開催に協力姿勢=アジアシリーズ再開で-NPB(時事通信・2010年11月5日)
中央日報の報道とは異なる部分もありますが、そんなのはままあることで、大事なのは、少なくとも日本側にアジアシリーズ復活に協力する姿勢があることが分かったことです。
報道では、アジアシリーズは来年秋に台湾で開催されることになるとのことです。実際この構想は(アジア大会との兼ね合いで断念されたものの)今年初めにも出ていたわけですし、復活を考えるなら、これがもっとも現実的な形でしょう。
日本で開催する場合、スポンサーを見つけるのが難しい。渡航費や滞在費などのコストの問題もありますし、そもそも観客が集まらないなど、国内での関心がなかなか高まらないという現実があります。
また、韓国はドーム球場でもできない限り、気候的に開催は困難です。中国はそれら以前の問題で、まず野球を定着させなければならない段階です。
その点、台湾にはすでに国際大会開催の実績がありますし、当然寒さの心配もなし。日韓中との往来も容易ですし、あとは資金的な手当てさえつけば、台湾での開催はもっとも現実的でしょう。
それでなくても、台湾球界はたび重なる八百長問題で厳しい状況にあると聞きます。国際大会の開催は、人気回復のためには有効な手段となることでしょう。
特にアジアシリーズでは中華職棒は過去2回決勝進出と健闘していますし、自国で開催されるシリーズで決勝に進出すれば、地元を中心に話題を集めることでしょう。
と、ここまで書いてきたのですが、中には、そもそもアジアシリーズをわざわざ復活させる理由があるとは思えない方もいらっしゃることでしょう。
実際アジアシリーズを「罰ゲーム」と見る向きもあったわけですし(あるいは日韓クラブチャンピオンシップもかも知れませんが)、日本代表チームにとっても、日本シリーズを制して一息ついたところで、負けられないプレッシャーのかかる試合に出るのは大変だろうとは思います。
ですが、あえてそのようなプレッシャーを受けて、その上で勝ち続けることで得られるものがある、というのが私の考えです。
まず、日本球界にはMLB覇者を相手にした選手権開催という至上命題があります。アジアシリーズはそのステップとなるものです。日本一国のみのトップと、(目下4団体のみとはいえ)アジア全体の覇者と、格としてどちらが上か、ということです。
また、アジアシリーズを行わなかったとしても、日韓クラブチャンピオンシップは続くわけです。一方で、今年からは韓台の選手権試合も行われています。それでいて、日台のみが対戦を行わない理由もありますまい。
もっとも、現時点では中国の参加したクラブ対抗戦は行われていません。でもって、はたして中国も参加した形でアジアシリーズが復活できるかは分かりませんが、最悪日韓台の大会でも問題があるとは思えません。あるいは、オーストラリアなど他国の代表を招待するという手もあります。
WBC連覇を達成した日本は、世界の中でまがうことなき野球大国です。大国なればこそ、アジア地域規模の大会開催を支援するぐらいの度量は持ち合わせたいものです。
そして、その大会の価値を高め、あわよくば規模を拡大せしめることは、大会で勝ち続けることと同様に、野球界での日本の存在感の維持や向上につながるはずですし、それはとりもなおさず、日本国内での野球の魅力を向上させることにもなるはずです。
……とまで書いた以上、シリーズが復活した暁には台湾まで見に行きたいんですが、時期的に(中の人の仕事の兼ね合いもあって)平日は動けないんですよね。
土日で1泊2日とか、金曜深夜発の弾丸ツアーとか、さすがに無茶ですしorz
そんな中、台湾の野球ファンの中には今の台湾の野球界に失望して日本のプロ野球ファンになる人もいるとか。
インターコンチネンタル杯で須永選手と植村選手にサインもらって喜んでた知り合いの台湾人(ファイターズファン)もいます。
ありがたいことですが、台湾のプロ野球がまた盛り上がってくれるのが一番なのになあとも思ったり。
長くなりましたが、そんな状況を聞くにつけ、台湾でのアジア大会が実現の運びとなることを、願わずにはいられないのです。
それぞれの国で野球自体への関心を維持するためには、
やはり地元でのリーグや試合が盛り上がってくれることが大事ですからね。
それだけに、来年こそはアジアシリーズが復活してほしいです。
私も今年韓国プロ野球を観戦する機会は得たのですが(落ち着いたら観戦記書きます)、
台湾はまだなので、一度観てみたいものです。
どうしても、韓国、台湾には勝って当然と見られがちですしね。
しかも、国家代表といった選りすぐりの選手ではなく、1チームとなれば尚更です。
一方で資金力等の差は、クラブになると代表以上に出ますからね。
しかし、勝負は時の運。永遠に勝ち続けるというわけにはいきません。
その時にどうするかで、球界やファンの品格が示されると思っています。
とはいえ、今年はマリーンズ応援モードです(笑)
それでは国際性というものが育ちようもありません。
野球というスポーツは、日本で盛んであるがゆえに、日本人のよくない特性をはっきり示しているようにも思います。
サッカーのACLチャンピオンズリーグもそこまで威厳のあるものでもないですし、サッカーと比べてはるかに国際性のない野球のアジアシリーズがその価値を高めるのは困難な部分もあるのかもしれません。
ですが、もし野球を広める気があるのならアジアシリーズやその他の国際大会を大切にしてほしいですし、その気がないなら野球の五輪復帰への働きかけなど一切の国際化の活動をやめてほしいものです。
中途半端なことをしてほしくありません。
(僕がNPBを見なくなったひとつの理由に、何かもが中途半端に見えてしまうというのがあります)
彼らが考えてないとまでは思いませんが(本当に考えてなかったら、何もしてないはず)、
大義名分や目的意識が広く共有されない限り、国際化に限らず成功は覚束ないですし。