甲子園球場へ高校野球の決勝戦を観に行ってきました。
暑いのと出場チームが縁遠いのとで、どうしようかかなり迷ったのですが、試合内容が面白くなりそうだったので、やっぱり生で観戦しようと思ったのです。どうせタダだし
甲子園球場のリニューアルを示す看板。今の球場での高校野球は、今年が最後です。
決勝戦だけあって、スタンドはほぼ満員。
広陵の応援団は赤を基調としているようです。
高校野球の応援と言えば、このどでかい応援旗。
広島県勢の応援と言えば、しゃもじ。外野席でも持っている人がいました。
対する佐賀北は、緑がスクールカラーのようです。
校旗も緑色。って、阪急対南海?
両チームが出揃って、いざ試合開始!
(ヘンなタイミングで写真を撮ってしまい、佐賀北の選手にはちと申し訳ない……)
佐賀北の先発は馬場君。1回は無難な立ち上がり。
対する広陵の先発は野村君。こちらは初回四球2つでピンチを作りますが、後続を断って切り抜けます。
すると直後の2回表、広陵は連続ヒットで無死満塁のチャンスをつかみます。
ここで7番の岡田君が打った打球はセカンドゴロ。これが併殺崩れとなる間に3塁走者が還り、広陵が先制。
広陵はこの回さらにタイムリーで1点を加え、2-0とします。すると佐賀北は馬場君から久保君に投手交代。早めのスイッチでピンチを脱します。
ここから広陵は再三チャンスを作るも得点が奪えません。対する佐賀北は3回にヒット1本が出たものの、野村君の前に三振の山を築き、広陵が2点リードのまま試合が進みます。
そうする間に、試合は中盤から終盤へと入ります。
それにしても、この日も甲子園は暑かった!これが最高気温のようですが、実際はもっとあったんではないかと(苦笑)
あまりに暑いので、テレビカメラはすべて筵をかぶせています。カメラさんも本当に大変ですよね。
さて、あと一本が出ずに苦しんでいた広陵ですが、ついに7回に待望のタイムリーが生まれ、2点を加えます。しかも打ったのは投手の野村君。
対する佐賀北は、直後の攻撃でなす術もなく三者凡退。この試合を観ていた大方の観客は、もはや広陵への流れは動かないと思ったことでしょう。
しかし、われわれは大事なことを忘れていました。甲子園にはマモノがいたことを。
8回裏、佐賀北は先頭打者三振のあと、連続ヒットと四球で1死満塁のチャンスを作ります。
この絶好のチャンスで2番の井出君は四球を選び、佐賀北がようやく1点を返します。
なおも1死満塁で、打者は3番副島君。
あと1点だけでも取っておけば、最終回に希望がつながる。
だが、ここで押し出しの1点止まりだと、広陵の勝ちは決まったも同然。
できればタイムリー。外野の間を抜ければ文句なし。最悪でも外野フライ。そんなことを考えながら、この局面を見ていました。
しかし、結果は私が思いもよらなかったものでした。
打った瞬間にそれと分かる、レフトへの特大アーチ。
打者走者がすべて生還し、1-4が5-4に。
とてつもない逆転劇に沸き上がる、佐賀北応援スタンド。
対する広陵側は呆気に取られた感じ。しかし、呆然としているヒマはありません。なんとしても後続を断って、9回に追いつき追い越さなければならないのです。
9回表、1点差を追う広陵の攻撃。先頭の林君がヒットで出塁し、反撃ののろしを上げます。
続く岡田君はセーフティー気味のバント。1塁側の絶妙の位置に転がりますが、1塁は惜しくもアウト。この間に林君が3塁を陥れようと試みますが、これも間一髪のところで阻まれます。
結果として失敗したこのプレー。同点のランナーがいかに大事かを考えると、果たしてわざわざ敢行するだけのものだったか、疑問が湧かないではありません。
ですが、リスクを承知で彼らが納得ずくで行ったことなら、それはそれでいいのかも知れません。
最後の打者は8回を投げ抜いた野村君。空振りの三振に倒れ、ゲームセット!
佐賀北高校、初優勝です!
健闘を讃えあう、両チームの選手たち。
最終スコア。こうして見ると、佐賀北がしのいでしのいで、最後のチャンスをモノにしたのがよく分かります。
佐賀北の校歌演奏。
優勝おめでとう!
広陵もよくやった!
優勝監督インタビュー。このあと閉会式もあったんですが、これ以上暑い中にいるのはかなわんので(苦笑)、ここで引きあげることにしました。
外野スタンドを後にすると、
閉会式で演奏するブラスの一団に出会いました。彼らの晴れ舞台はこれからです。
高校野球が終わった昨夜、甲子園はとんでもない雷雨に見舞われました。小豆島に行っていた頃は知りませんが、この夏になって、あれだけの大雨が降ることはありませんでした。
今年の夏も、高校野球とともに去っていくようです。
暑いのと出場チームが縁遠いのとで、どうしようかかなり迷ったのですが、試合内容が面白くなりそうだったので、やっぱり生で観戦しようと思ったのです。
甲子園球場のリニューアルを示す看板。今の球場での高校野球は、今年が最後です。
決勝戦だけあって、スタンドはほぼ満員。
広陵の応援団は赤を基調としているようです。
高校野球の応援と言えば、このどでかい応援旗。
広島県勢の応援と言えば、しゃもじ。外野席でも持っている人がいました。
対する佐賀北は、緑がスクールカラーのようです。
校旗も緑色。
両チームが出揃って、いざ試合開始!
(ヘンなタイミングで写真を撮ってしまい、佐賀北の選手にはちと申し訳ない……)
佐賀北の先発は馬場君。1回は無難な立ち上がり。
対する広陵の先発は野村君。こちらは初回四球2つでピンチを作りますが、後続を断って切り抜けます。
すると直後の2回表、広陵は連続ヒットで無死満塁のチャンスをつかみます。
ここで7番の岡田君が打った打球はセカンドゴロ。これが併殺崩れとなる間に3塁走者が還り、広陵が先制。
広陵はこの回さらにタイムリーで1点を加え、2-0とします。すると佐賀北は馬場君から久保君に投手交代。早めのスイッチでピンチを脱します。
ここから広陵は再三チャンスを作るも得点が奪えません。対する佐賀北は3回にヒット1本が出たものの、野村君の前に三振の山を築き、広陵が2点リードのまま試合が進みます。
そうする間に、試合は中盤から終盤へと入ります。
それにしても、この日も甲子園は暑かった!これが最高気温のようですが、実際はもっとあったんではないかと(苦笑)
あまりに暑いので、テレビカメラはすべて筵をかぶせています。カメラさんも本当に大変ですよね。
さて、あと一本が出ずに苦しんでいた広陵ですが、ついに7回に待望のタイムリーが生まれ、2点を加えます。しかも打ったのは投手の野村君。
対する佐賀北は、直後の攻撃でなす術もなく三者凡退。この試合を観ていた大方の観客は、もはや広陵への流れは動かないと思ったことでしょう。
しかし、われわれは大事なことを忘れていました。甲子園にはマモノがいたことを。
8回裏、佐賀北は先頭打者三振のあと、連続ヒットと四球で1死満塁のチャンスを作ります。
この絶好のチャンスで2番の井出君は四球を選び、佐賀北がようやく1点を返します。
なおも1死満塁で、打者は3番副島君。
あと1点だけでも取っておけば、最終回に希望がつながる。
だが、ここで押し出しの1点止まりだと、広陵の勝ちは決まったも同然。
できればタイムリー。外野の間を抜ければ文句なし。最悪でも外野フライ。そんなことを考えながら、この局面を見ていました。
しかし、結果は私が思いもよらなかったものでした。
打った瞬間にそれと分かる、レフトへの特大アーチ。
打者走者がすべて生還し、1-4が5-4に。
とてつもない逆転劇に沸き上がる、佐賀北応援スタンド。
対する広陵側は呆気に取られた感じ。しかし、呆然としているヒマはありません。なんとしても後続を断って、9回に追いつき追い越さなければならないのです。
9回表、1点差を追う広陵の攻撃。先頭の林君がヒットで出塁し、反撃ののろしを上げます。
続く岡田君はセーフティー気味のバント。1塁側の絶妙の位置に転がりますが、1塁は惜しくもアウト。この間に林君が3塁を陥れようと試みますが、これも間一髪のところで阻まれます。
結果として失敗したこのプレー。同点のランナーがいかに大事かを考えると、果たしてわざわざ敢行するだけのものだったか、疑問が湧かないではありません。
ですが、リスクを承知で彼らが納得ずくで行ったことなら、それはそれでいいのかも知れません。
最後の打者は8回を投げ抜いた野村君。空振りの三振に倒れ、ゲームセット!
佐賀北高校、初優勝です!
健闘を讃えあう、両チームの選手たち。
最終スコア。こうして見ると、佐賀北がしのいでしのいで、最後のチャンスをモノにしたのがよく分かります。
佐賀北の校歌演奏。
優勝おめでとう!
広陵もよくやった!
優勝監督インタビュー。このあと閉会式もあったんですが、これ以上暑い中にいるのはかなわんので(苦笑)、ここで引きあげることにしました。
外野スタンドを後にすると、
閉会式で演奏するブラスの一団に出会いました。彼らの晴れ舞台はこれからです。
高校野球が終わった昨夜、甲子園はとんでもない雷雨に見舞われました。小豆島に行っていた頃は知りませんが、この夏になって、あれだけの大雨が降ることはありませんでした。
今年の夏も、高校野球とともに去っていくようです。
テレビで見ていた私には「サガキタのドンドコ踊り」が召喚の祈りに聞こえてきたのですが・・・。
未だにしゃもじの音を掻き消すようなあのメロディが耳にのこっております。
間違いなく佐賀北の応援で召還されたものと思います(笑)
満塁HRのあと、すぐ近くでしゃもじを持っていた人がポカーンとしていたのが思い出されます……
ドンドコ踊りで魔物を招かなかったら広陵が勝てたでしょうね。なんせ広島は終盤乗り切れないのがほとんどでしたし。
アルプス席はおろか、オレンジシートやレフトスタンドまでが応援に引き込まれていたので、びっくりしました。
今回の選手権でも、高野連の思惑だとか、いろんな野球以外の要素が見え隠れしていましたが、
あの応援の魔力はやはり大きかったと思います。
今年の「夏の魔物」は、8回裏満塁カウント2-3の場面でボールの判定をした球審に憑依したんでしょうね。(恐らく・・・。)
そんな夏も今や遠くに過ぎる9月ですね。
>夏の魔物
ホームまでは遠かったので、ちゃんと見られなかったのですが、かなり問題のある判定だったようで。
高野連は「審判は絶対的」といいますが、だからこそこの判定が正しかったかどうかの検証は必要でしょう。
絶対的なものが信用できなくなったら、それこそ「教育」としての高校野球は、一巻の終わりですから。