池永さんに復権への道。その陰で「プロ野球有識者会議」にあの人が参加……

　今朝も例によって「習慣ベースボール」のネタ集めをしていたところ、サンスポでこんな記事を見つけました。

池永正明氏に復権の道…永久失格処分を解除

　「プロ野球のオーナー会議が１６日、都内のホテルで開かれ、永久追放などの失格処分を受けた元選手らの処分解除を認めるための野球協約改正を承認するとともに、根来泰周コミッショナー（７２）が提案した「プロ野球有識者会議」のメンバー９人が発表された。初出席したソフトバンクの孫正義オーナー（４７）から「世界一決定戦構想」を提案したが、賛同は少なく、実行委員会で話し合われることになった。」（2005年3月17日サンスポ.comより抜粋）

　私自身は「黒い霧事件」の時には生まれていませんし、事件についてもほとんど知りません。というより、当事者や（この事件を報道したマスコミも含む）様々な周囲の思惑が入り組んでいて、頭の中で整理がつかないというのが正確なところです。
　ただ池永さんの心中を推し量ると、遅きに失したものとはいえ復権の道が開かれたことは喜びたいと思います。感想を聞かれた池永さんが「つらいことは一つもない」と答えていたのは印象的でした。

　……と、ここまでならいい話で終わりなのですが、その後がいけません。以下サンスポ同記事より引用。

★「プロ野球有識者会議」のメンバー決まる

　「根来コミッショナーが昨年のストライキの際に提案した「プロ野球有識者会議（仮称）」のメンバーが別表の通り決まった。梶原拓・前全国知事会長（前岐阜県知事）のほか、球界ＯＢから張本勲氏（元ロッテ）ら９人。当初は小林至氏（元ロッテ、江戸川大助教授）の名前もあったが、ソフトバンクの社外取締役を務めているため除外された。４月末までに初会合を開くとしている。」

　ええと、


糸冬　了


　プロ野球に限らず、私はもともとこの手の「有識者」会議に何を期待することもありません。ですが、よりにもよって球界から選ばれた唯一のメンバーがよりにもよって張本氏とは酷い。
　去年の球界再編騒動、特にスト前後での張本氏の発言は皆さんのご記憶にも新しいことでしょう。おかげで私も日曜日の朝にテレビを見る習慣がなくなりました（苦笑）
　ただこの人の場合、発言の内容もさることながら「若造が俺様に刃向かうのは気に食わん」「球界の部外者が偉そうな口を利くな」という態度がありありと見えて、私としてはそれが不愉快極まりないのです。
　大げさに言えば、この人のこういう態度こそが、旧来からのやり方に固執して改革が遅々として進まないプロ野球の悪弊を象徴しているように見えるのです。それだけに、この人がメンバーに入るという部分を読んだときは心底ガッカリしました。
　おそらく氏が選ばれたのは「球界関係者の意見を取り入れているというポーズになる」「NPBに楯突かない」という条件をクリアしたからなのでしょう。ご自身もその点を心得ているのか、スポニチの記事によれば「選手サイドからだけでなくニュートラルな立場から発言したい」とのたまったようです。
　さすがプロ野球ファンの「ここまで酷くはないだろう」という予想をことごとく裏切ってきた実績のある根来氏、今回もやってくれました。というわけで、


当ブログは「根来コミッショナーの後任を推薦しようキャンペーン！」に
しつこく賛同します。