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それは最後の日の草木も眠る丑三つ時
その静寂を破って、馬の嘶きと蹄の音が森に木霊した
蹄の音は徐々にこちらに近づいてくる
早馬を飛ばすなんてのは、余程の事なんだろう
きっと火急の事なんだろうと判断をして
身支度を整え、帯を締め終わるやいなや、
その早馬から降りた女が、天幕の外から俺に声を掛ける
返事をしつつ、天幕の骨を足で払って片付けて
右手の手甲で、燻ぶる火種をもみ消す
整理して少なくなった僅かな荷物を頭陀袋に詰め込むと
彼女の手を取って、早馬の後ろに乗る
目指すは、楽園国家エデン王宮
早馬は、森の陰で濃くなった夜を疾駆して南へと向かう
それは最後の日の草木も眠る丑三つ時
その静寂を破って、馬の嘶きと蹄の音が森に木霊した
蹄の音は徐々にこちらに近づいてくる
早馬を飛ばすなんてのは、余程の事なんだろう
きっと火急の事なんだろうと判断をして
身支度を整え、帯を締め終わるやいなや、
その早馬から降りた女が、天幕の外から俺に声を掛ける
返事をしつつ、天幕の骨を足で払って片付けて
右手の手甲で、燻ぶる火種をもみ消す
整理して少なくなった僅かな荷物を頭陀袋に詰め込むと
彼女の手を取って、早馬の後ろに乗る
目指すは、楽園国家エデン王宮
早馬は、森の陰で濃くなった夜を疾駆して南へと向かう