
*「人の妻」(扶桑堂版)を5月17日に、本編六十六まで掲載
しました。
** 作者 バアサ・エム・クレイ女史 黒岩涙香 訳 トシ 口語訳
*
**新聞「萬朝報」に明治33年(1900年)11月10日から
明治34年(1901年)3月16日まで連載されたもので、
作者バアサ・エム・クレイ女史の「女のあやまち」の訳です。
**原文が難しい漢字や漢字の当て字を多く使っていること以外は、
殆んど現代文に近い文章なので、漢字の当て字は当て字で無い
漢字に直し、難しい漢字はなるべく使わず、現代文に直しまし
た。
人の妻 (扶桑堂版) あらすじ (4)
**竹子の方に面会すると、不思議な事に、竹子の方は槙子の事を松
子だと言う。
槙子は自分は松子では無く、槙子だと主張するが、竹子の方は余
り納得した様子では無いが、槙子が自分が槙子だと言うなら、自
分は松子だと思うが槙子でも好いと言う。
**竹子夫人には子供が居ないので、全財産を槙子に相続させると言
う。
槙子が男爵伴野丈夫と結婚したことを非常に喜び、伴野荘が人手
に渡って居ると聞き、直ぐに伴野荘を槙子に取り戻して遣る事に
する。
**伴野荘も伴野家に戻り、落ち着いた頃、竹子の方は高齢の為亡く
なる。竹子の方の兄の春山伯爵と竹子の方の遺産のことで相談す
る為デポンジャーへ向かおうと丈夫は、乗換駅で次の汽車を待っ
た。
デポンジャーへ行くため乗り換え駅で待って居ると、ロンドンか
ら来た汽車から降りて来た人の中に、見覚えのある人が居た。死
んだ筈の波太郎だ。
**波太郎は丈夫を見附けて近寄って来た。丈夫は槙子の元夫波太郎
が生きて居た事にショックを受け、このままでは槙子が重婚の恥
ずかしさから死んでしまうのを心配し、波太郎殺そうとする。
**波太郎を一度は殺した積りだったが、波太郎が息を吹き返し、ア
メリカに行く金を呉れるなら、槙子に生きて居る事を告げずに、
アメリカに行くから、アメリカで生活する金を出せと恐喝され
る。
**槙子の事を考えて丈夫は波太郎に金を与える約束をし、丈夫自身
も槙子の前から去る事にする。
男爵家の名誉の為にも、丈夫は夫ある身の人と結婚したことが世
に知られるのを恐れると共に、槙子が重婚した事を知ったら、恥
ずかしさの為死んでしまうに違いないと思い、槙子に何も知らせ
ないまま、印度に去る。
**槙子は丈夫が何も云わずに身を隠したのは、自分に何か落ち度が
有るのだろうと思うが、見当が附かず、やがて丈夫を恨む様に成
り、離婚を決意する。
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