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販売店再編は正解か?

カワサキが国内販売店について再編を行い、大型についてはカワサキ専門店にしか卸さないと発表。ホンダもそれに追随し、ヤマハ、スズキも同様になるかと言われています。
https://www.khi.co.jp/news/detail/20160616_1.html
カワサキ発表。レッドバロンではカワサキの大型は買えない?

ホンダについては250cc以上はドリーム店でしか買えないということでしょうか?
両社に250と400の違いこそあれ、大型は専門店でしか買えませんよ!ということらしい。

この再編は偉そうになんの根拠もなく、失敗すると予言しておこう。

メーカーの思惑としては大型バイクをプレミアムとして扱いたい。車体価格も高く客単価も高い、ハーレーを見ろ、大型だけでも商売できてるじゃないか。こんな気じゃないだろうか。
確かに大型は売れてるが、購買層の年齢はいかほどか?ハーレーにしてもBMWにしても購買層の平均年齢はどうか?
ツーリングに行っても用品店に行っても大型、というよりバイクに乗ってる年齢層は高いじゃないか。若い子は非常に少ない。どう考えても先細りの業界だ。
そこで大型をプレミアム化してどうする?ホンダなぞは車検の有無で販売店を区分けしているが、免許でなぜ分けない?大型については販売店数からすると1/3以下にするという。カワサキは販売店潰しかと?とも思える施策だ。

ハーレーは日本では750ccを、インドでは500ccのモデルを販売を開始した。BMWも小排気量のモデルを出してるし他もメーカーもスクランブラーなぞは各国の免許制度からすると小排気量といえるモデルを出し始めている。
ハーレーも若年層を取り込みための小排気量導入だ。日本のメーカーはそれこそフルラインナップといえるほど多くのモデルを様々な排気量で出しているが、日本において販売網を再編といいながら、消費者からすると選択肢を限定される今回の方向は明らかに間違っている。
今まで付き合いのあるバイク屋で大型へのステップアップが出来なくなる、近所のバイク屋ではどこも大型を置いていないなんてことも起きそうだ。
販売店側はどう思っているのだろうか?

今はいいだろう。しかし第二次ベビーブームの人口ボリュームが過ぎ、各世代で減少していく時代になったときに販売店は経営が成り立つ販売ボリュームを維持できるのだろうか?なんせ250以下しか売れないのだ。価格の高い利益が大きい大型は売れないのだ。

レクサスの例を見てもわかるが、日本においてプレミアム路線というのは成功しないと思う。マツダのアンフィニもそうだったし、ホンダのアキュラも日本導入という話を聞いたことある気がするがなしのつぶてだし日産のインフニティもそうだったか?
それは作っている日本人も売っている日本人も本当のプレミアム、本当の贅沢を知らないからだと思う。150円のスナック菓子をリッチといって200円で売るのがプレミアムという感覚だから、200円のスナック菓子のために専門の販売店を立ち上げるようなことをするのだ。

ヤマハは50cc以下の原付をホンダからのOEMにすると発表した。原付は一時の販売数からすると1/10になっている。しかしかたやで大型をプレミアム化しようとする。
今回の販売店再編は失敗に、それも取り返しのつかない失敗に終わるかもしれない。外れてたら笑ってくれて構わない。外れてほしいし、バイクはもっと売れて増えてほしいと思っている。だからこそ今回の再編は理解できない。
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