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リューブログ

ジムニー 2000キロ走ってインプレ

さて納車されたジムニーも10月15日で2000キロを超えたので、インプレを書いてみたいと思う。

日常の通勤から能登半島までのロングツーリングを含めたインプレになるので、納車待ちの方やジムニーを検討している方の参考になれば幸いだ。


まず走行性能だが、出足が悪いとか言われているが私には過不足なく加速するので満足している。

車重が軽自動車にしては重く1tを超えており、更にトランスミッションは懐かしの4ATなので現在の軽自動車としては加速は悪い方だと思うが、ジムニーというキャラクターを考えると交通をリードするような加速は似合わない。

後ろの車がどう感じるかはわからないが、それほど遅くて迷惑をかけている、というほどではないはずだ。アクセルを踏み込めば引き離す加速も可能だが、燃費の悪化に直結する。ガソリンを一番食うのは加速時だ。

アフターパーツでスロットルコントローラーなどが売られているが、個人的には必要性は感じていない。おそらくふぁが、あの手のパーツは加速向上と引き換えに燃費は悪化すると思う。


YouTubeを見ていると、オーディオの音質向上以外に天井の内張を剥がして断熱材や静寂性向上のために遮音材などを施工しているオーナーを見かける。

私個人的には、夏の暑さをまだ体験していないので断熱材はわからないが、音に関しては現代の車らしく静かだと思う。ジムニーも乗用車になったなぁと感じる部分でもある。

加速時や走行時に吸気音かタービン音か「キーン」という音がアクセレーションに応じて鳴っているが、こちらは気になる方は気になる音質だろう。私は特に気にならないが。

その他は特に気になるところはなく、動力性能は非常に快適だ。シエラだと排気量の差から更に快適だとは思う。


乗り心地は良いとはお世辞にも言えない。

もちろん、いままでのジムニーよりは改善しているとは思うが、短いホイールベース、大きなタイヤ、昔ながらのラダーフレーム構造と乗り心地という面では乗用車には到底かなわない。

が、それはジムニーがジムニーたる故の構造上の仕様。

モノコックフレームになり、タイヤが小さくなりホイールベースが長くなればそれはもはやジムニーではない。

昨今がSUVが流行りだが、どれも乗用車ベースで乗り心地も含めて乗用車ライクな造りになっている。かたやジムニーは、デザインこそキャッチーにかわいい感じだが、その中身は昔ながらの「四駆」。その生い立ちが違う。

短いホイールベースは段差をいなすことはできないし、重心の高さは横揺れを生み出している。

それもこれも「ジムニーていうか、四駆ってこうでしょ」と考えれば、不満は無くなる。乗り心地を優先するならハスラーを選ぶ方が賢明だ。


内装面で特筆はシートが非常に良い。

シートバックもシート座面も大きめで、特に座面は太ももの裏をしっかりと乗せられるので、長距離のドライブでも疲労は少ない。これは先日、能登半島までの往復1000キロのドライブでも実証済みだ。

個人的にはフルバケットシートでも体にピッタリとフィットしていれば、体に合わない小さなシートよりも良いと思っているので、ジムニーのシートは合格点だ。

車内スペースははっきり言って狭い。が、そこを気にする方は最初からジムニーは候補にならないだろう。今後シエラに5ドアが発売されるといわれているが、そちらならファミリーユースにも十分使えるだろう。

収納スペースの少なさは閉口ものだ。ドリンクホルダーもあるにはあるが、使いやすい場所とは言えない。時節柄マスクも車内に常備したいが、こちらもグローブボックスは車検証を入れれば、余裕は少ない。

この辺りは社外品が多く発売されているので、使用に合わせて購入することをお勧めする。私はドリンクホルダーにドアポケット、スマホホルダー、ひじ掛けを購入した。

ちなみにラゲッジは推して知るべしである。リアシートはスライドしないので4人乗車なら積載は最小限になる。


ある意味、一番の関心は燃費だろう。

昨今のガソリン価格高騰や他車種の燃費の良さもあって、ジムニーは燃費が良くない、むしろ悪いという雰囲気はぬぐい切れないと思う。

繰り返しにはなるが、ジムニーというか四駆という車を理解していれば、四駆自体が燃費に有利な構造にはなっていないことがわかると思う。

四駆を四駆たらしめているのは径の大きなタイヤだと思うが、発進時に大きなタイヤを動かすにはどうしても大きな力、それはガソリンを燃やしてエンジン回転数を上げることが必要になる。

今でこそ中低速トルクに合わせたエンジンやCVTという技術もあるが、ジムニーには残念ながらCVTは用意されていない。小排気量向けの縦置きのCVTは今はダイハツだけアトレーに採用している。CVTは牽引などの高負荷には耐久性の面でATに劣るため、ジムニーには採用されなかったのだろう。

2022年10月15日現在のメーター上の平均燃費だ。15.5km/L。意外と良いと感じる方もいるだろうし、やっぱり悪いな~と思う方もおられるだろう。

私の使用状況は、毎日の往復30キロの通勤は幹線道路もあって比較的信号の少ない条件だ。その条件ではだいだい14km/Lちょいほど。

先日の能登半島ツーリングでは高速道路は極力使用せずに走行して、満タン法では最高16.4km/Lだった。こちらも信号が少なく走りっぱなしの好条件だった。

ストップ&ゴーばかりの市街地ではおそらく悪化するとは思うが、現状では意外と良いなという私の印象だ。


発売から3年ほど経っているので、ジムニーのインプレなんて星の数ほどあるとは思うが、未だ1年待ちともいわれる納車までの期間。製造上の問題もあるが、やはり人気があってのことだと思う。

個人的にはそのシート高からくる視界の良さは大変満足していて、見晴らしも良く気持ちに余裕が生まれて安全運転にもつながる。急ぐ気持ちも無くなるようだ。

これが何故かなと考えたら、どうやらバイクと似た視界を求めているのではないかと。バイクでも見通しが良くて先が見えるのは気持ちの良いものだ。どうやらこれを車にも求めているようだ。

少々目立つ外見になってしまっていうちのジムニーだが、長い付き合いになればと思う。

 

 

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