常圓寺では、現在、納骨棚を備えた集合墓地を建設しております。この記事は、その広告宣伝&備忘録として書いておきたいと思います。なお、この記事内容につきましては、投稿時点でのものですので、随時変更の可能性があることをご承知おきください。
★特徴
地場産業の木曽漆器による納骨棚を使用しています。これにより、都会にある納骨棚には無い迫力と荘厳さを感じることができます。都会にあるものと同じものを作っても、こちらは利便性で勝てませんので、逆に田舎にある利点を生かしていきたいと思います。
流行の機械式のロッカーも検討いたしましたが、ここは敢えて伝統産業による魅力で勝負です。
★志納金システムについて
原則として、一時志納金+管理料をお納めいただきます。納骨棚を経営しているサイトを拝見すると、管理料は不要のものが多く見受けられますが、どのように維持管理していくつもりなのかはかりかねるところもあります。
一時志納金には期限を決めずに使用するもの(いわゆる永代使用)と、期限を決めて使用するものがあります。例えば、10年限定での使用でしたら、期限を決めて使用する契約にすることにより、永代使用よりもお安く使用することができます。
管理料の年限が来ましたら、継続使用するかどうかの確認をして、再度、任意の年数の管理料をお納めいただきます。
★相続承継システムについて
納骨棚はその性質上、その相続人が必ずしもいない方にサービスの提供をしていく必要がある以上、相続人がいない場合にどうするか、そしてどう全体として維持していくかを明確に考えていなければ、持続可能なシステムとは言えません。システムを考えているとき、「相続人がいない財産は国庫に入る可能性がある」というご助言をいただきました。寺院が管理する納骨堂の一部が国庫のものになると不都合が生じる可能性があるため、相続承継システムとしては、「相続時に一旦使用権を管理者に返納し、承継者がいるときは再度その方に使用権をお渡しする」ということで、国庫返納の問題を解決させました。(もちろん、更新料はいただきません)
集合墓地の話をしていると、「とてもビジネスライクである」というご講評をいただきました。しかし、ビジネスモデルとして、少し考えたら持続不可能なものは、それを利用することに全く安心感を持てません。利益が出る必要は全くありませんが、モデルとして持続可能であることは、利用者に安心感をもってもらう上でも重要だと思います。
こういう話をすると「坊主丸儲け」とか「お寺が儲けようとしている」というご批判をされる方を見受けますが、常圓寺の集合墓地は(モニュメントとしての五重塔の建設までを含めると)全くの赤字です。もし、「お寺が儲かる」というお考えをされる方がいらっしゃいましたら
・・・
ぜひ投資してください!
・・・
と言いたくなってしまいます。
また、変更点ができましたら、更新いたします。ではまた。
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