スーパーの男齊藤主任手記

仕事、銭湯、たまにDrの主任の日記です。

心の病の男は・・・。

2007-06-28 01:23:41 | Weblog
MASHの異色曲、「LAKESIDE HOTEL」。
この曲の元ネタは十数年前に楽器屋でセッションしていたときのリフをわたしが
覚えていて、それをMASHに持ってきました(当時、その楽器屋のレッスン室
でわたしはリズムマシーンのパッドを叩いてました)。この曲のリフはとっても
幾何学的というか、半音階をやたら使ってます。要するに、ギター1フレット
づつ動かしてるとこが多いってこと。音数がとても多い不気味なリフから頭に
浮かんだのは、もう爆破されて跡形もないですが木の岡レイクサイドホテル、
通称「お化けビル」でした。大きいのに廃墟、大きなコンクリートの壁がちょうど
国道161号線に面していてすごい威圧感。でっかい自然や建物が好きなわたしは
夜な夜なその建物を見に行ってました。歌詞に出で来る「心の病の男」とは、当時
仕事でいろいろ悩んでいたわたし自身だったのです。結局その建物は「見せ物」
として公開爆破され、その跡地はしばらくほったらかしにされました、まさに歌詞のように。「お化けビル」もさぞかし無念だったことでしょう。そんな建物の
鎮魂歌のつもりで「LAKESIDE HOTEL」を創りました。
今でも、更地になったその土地をたまに訪れることがあります。もうなんにもない
んですが、ぼおっとあの建物が目に浮かぶようで。もう人間たちの都合ばっかで環境は変えられないところまで来ました。二度と「お化けビル」のような可愛そうな
建造物ができないことを切に望むところです。