花との出会い

　　ピンクダイヤモンド　

　何気なく入った花屋さんで初めて自分のお金で自分の為にお花を買った花です

　チューリップのシンプルなフォルムと

　透き通るようなピンク色の花びら

　吸い込まれるように見せられてしまいました　

　部屋に3本のチューリップを　大き目のグラスに飾ると

　いつもの自分の部屋が別な場所のようになり

　自然にリラックスしている自分に気が付きます。

　朝起きて、チューリップに”おはよう”と言ってみる

　気分がいい

　次の日も　その次の日も

　ピンクダイヤモンドはとっても長持ちでした

　もちろん、子供の頃から花好きで、お庭訪問でご近所さんにお邪魔したりして（子供だからできたのですが）いました。　いつの間にか、花から離れた生活をしていたのです。

　ピンクダイヤモンドと出会ってから、転職を考えている自分がいました

　退職願いを出し、職安へ行き、ドキドキの面接

　「花が好きなだけでは、花屋は務まらないよ。」との社長の言葉　今も忘れません。

　時代も良かったのかも知れません

　何も知らない私を雇っていただき、感謝という言葉しかないと気が付くのは６年後でした

　その花屋さんを退職してから気が付くなんて　まぬけです

　沢山の事を社長をはじめ先輩達、お客様、花の先生、業者のみなさんから教えてもらっていました。

　あれから、オランダへ行ったり、アートフラワーのお花屋さんでお世話になったり、職がなくなりバイトしたり、また別なお花屋さんでアルバイトしたり、またアメリカへ行ったり、別な仕事したり、花屋さん立ち上げ店長、そして独立。　相も変わらず、沢山の感謝を重ねているのです。

　ピンクダイヤモンドと出会ってから20年が経ちました。

　この季節、市場で出会うたびに、出発点に出会うのです。