昔ながらの製法、本来のボジョレーヌーヴォー
マセラシオン セミ カルボニック
とびきり美味しい、マヴィオーガニックボジョレーヌーヴォー
シュブランからのメッセージ全文~
日本のみなさま、こんにちは。
昨日(8月7日)、私達が待ちに待った雨が降りました!
ここ2か月、とても暑くて乾燥していたので、
まさに恵みの雨です。雨が降ったことで、樹液が全体にいきわたり、
熟成が加速します。
このまま順調に進めば、9月の第一週目から収穫を始める予定です。
ぶどうは病気にもかからずに、素晴らしく健全な状態です。
この状態であれば、So2(二酸化硫黄)無添加のボジョレーヌーヴォーを
造ることができるでしょう。
この計画が実行できるように、収穫まで雹が降らないことを願うばかりです。
~フランソワとマリー・テレーズより~
生産者紹介:シュブラン家
ボジョレー地区南部で5世代前からぶどうを栽培しています。以前は慣行農業の畑でしたがビオディナミを実践する友人のワインに感動したことからオーガニック転換を決意しました。現当主のフランソワ・シュブランさんは元農学校教授らしく、とても勉強熱心で情熱家。理想のワイン造りのため毎年新しい挑戦を続けています。2014年は解禁日に来日し、自分達のヌーヴォーが日本に届き、皆さまの「おいしい!」という声を聞いてとても感激していました。
目指すのは畑の特徴を生かしたワイン
シュブランさんの畑はミネラル分豊かな花崗岩質。今まで様々な農法を試してきたという勉強家のシュブランさんは「オーガニック農法を実践し始めてから、毎年ワインに畑の特長がよく反映されてきている」と話します。きれいな酸味とミネラル感を楽しめるバランスの良い仕上がりのワインはフルーティながらもしなやかでぶどう本来の強さも感じる味わいです。
自家製の天然酵母
シュブランさんはぶどうの発酵に必要な酵母を自家で採取するピエ・ド・キューヴ製法を行っています。収穫の一週間くらい前に、完熟して良い菌が付いているぶどうを選び、圧搾。それを十分に発酵させると収穫の頃に良い天然酵母が育ちます。この液体を使うことで酵母が活発に働きます。
1.伝統的な浸漬法(マヴィのワイン)
マセラシオン セミ カルボニック
ぶどうを房ごと、完全に蓋をしたタンクに入れ、20~25度の温度で5~6日間(最大7日間)、発酵によって自然に発生した二酸化炭素の中で浸漬。ガメイ種のもつフレッシュな果実味、滑らかさが出る。
2.炭酸ガス浸漬法
マセラシオン カルボニック
ぶどうを房ごと、ボンベから注入した二酸化炭素を充満させたタンクに入れ、完全に蓋をした中で空気を全く通さず2~3日間浸漬する方法。より簡単に色や香りが出て早く仕上がる。
3.高温浸漬法
マセラシオン ア ショー
ぶどうを房ごとタンクに入れ、約70度という高温の蒸気で30分間加熱。ぶどう天然酵母は死滅、発酵のために人為的に酵母を足す。果皮細胞を破壊し 色素を抽出しやすくし、短時間で製造できる。
今日有名なマセラシオン カルボニックは、効率よくつくるために出てきた方法で、ボジョレーの伝統的なつくり方ではありません。 マセラシオン ア ショーは、さらに現代的、衝撃的…。コストを下げて効率的につくるには、このように醸造もスピード命(*)。 収穫も、ぶどうが完熟していなくても、早く行わなくてはいけません。そうなると香りや味わいは当然足りなくなり、 後から添加物で補正されます。
じっくり丁寧に醸されるマセラシオン セミ カルボニックとは、自ずと味にも香りにも違いが出てきます。
(*)ボジョレーヌーヴォー=おいしくない?
・・・空輸コストも解禁日が近づくと高くなります。そもそも解禁日が設けられたのは、速醸がエスカレートし、質の悪いヌーヴォーが出回ったから。
でも、伝統的浸漬法だけではヌーヴォーは美味しくなりません。質の高い原料ぶどうを使い、腕利きの生産者が最初から最後まで気を張り詰めて醸造から瓶詰め、出荷まで行って、初めてワイン好きが満足できる仕上がりとなるのです。
新酒も今は他地方、他国産も色々ありますが、一番有名なのはやはりボジョレー。その年(通常9月初旬)に収穫したぶどうを11月には飲めるように特殊な方法で醸造したワインで、解禁(発売)日は11月の第3木曜日【2015年は11月19日】と厳しく定められています。解禁日はワインの元旦とでもいうべき日。ワイン生産者にとっても、ワイン好きにとっても、「よし、今年もワインが出来ているぞー、飲むぞー、乾杯!」という祭日なのです。ここ日本には、日付変更線の位置により、世界で一番早く解禁日が訪れます。「旬」好きな日本人にはたまりません。
ボジョレーヌーヴォーは、ぶどうの房を潰さず、丸ごとタンクに仕込みます。そのため、高級ワインのシャンパーニュと同様、人の手で収穫しなければなりません(機械は使用禁止)。
赤ワインは通常果実を破砕しますが、ボジョレーヌーヴォーではそれは行いません。ボジョレー地方は摘んだぶどうをそのままタンクに入れてただ漬け込むという、いわゆる古代的なやり方を守っている世界でも唯一の地域といえます。
また、収穫から2ヶ月ほどで仕込むため、完成までの過程を追いかけることもできるというややマニアックな楽しみもあります。マヴィでは、現地からの天候情報などが入るたびにぶどうの出来をおもんばかって一喜一憂しています。
ただのお祭りワインではない、ボジョレーヌーヴォー。
ワイン好きにこそ、追求して欲しいワインなのです。
生産者紹介:ランポン家
ボジョレー地区の北、レニエ村にたった3haの畑を1977年から所有し、1983年からオーガニック農業をしています。いつもはクリュボジョレーという熟成タイプのワインを造っているランポンさんですが、2014年からマヴィのためだけにボジョレーヴィラージュヌーヴォーを仕込んでくれています。ふかふかの畑を裸足で歩き、そこに集まる動植物たちと会話するかのように自然を愛するランポンさんは、ぶどう畑の中の小さな哲学者のようでもあります。
動力はほとんど人力
畑は機械ではなく隣人から借りた馬で耕します。使っている器具も、博物館に展示されてしまうような、年季の入ったもの。耕作は馬、収穫は手、搾るときの動力さえ人間という徹底した手づくり派。それゆえに大量のワインを造ることはできませんが、ワインのもつ優しさは造り手の人柄そのものです。写真は隣人の馬エレナちゃん(左)、ランポン家のカイナちゃん(右)。
非効率的。だからヌーヴォー本来の味を引き出せる
ボジョレーヌーヴォーはその年に収穫したぶどうを2ヶ月ほどで仕込んで造るため、醸造がとても大事。「マセラシオン・ア・ショー」や「マセラシオン・カルボニック」といった方法でぶどうを漬け込むのが現在の主流ですが、ランポン家とシュブラン家では手間も時間もかかる昔ながらの「マセラシオン・セミ・カルボニック」でぶどう本来の味わいをゆっくり丁寧に引き出してワインを造ります。
2014年のボジョレーヌーヴォーを半年寝かせたボジョレーも入荷致します!(シュブランさん)
熟成タイプを貴方はご存知
ボジョレーって熟成できるの!?!(^^)!
こんな楽しみかたしたことない‼(^^)/
本物のボジョレーの神髄を体験してください。
きっと、いままでの常識が変わりますヨ。( ..)φメモメモ
そんなお声に毎年、当店でのワイン会では美味しい料理とともに楽しんでもらってます。
11月は当店隣接「扇屋」にてイベント開催予定です!
ボジョレーヌーヴォー&熟成ボジョレー体験企画
先着15名で行います!
今回はワインに合う仏蘭西料理を御用意する予定です。
御申込みは(0982)57-3512または御来店にてお申込み。
FBにてメッセージいただいてもOKです。
11月21日(土)(早目に予定に入れてね)
会費:6,000円
お楽しみに!
最後まで読んで下さり、有難うございました。
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