こんにちは!さくちゃんです。
今週、タレントのryuchellさんについて悲しいニュースがありました。
原因は報道されていないので、ご本人がどんな思いをされていたのかは分かりませんが、
私が思ったことは属性ではなく、一人一人のことを大事にしたいなということです。
ryuchellさんのニュースを見て、以前にYouTubeで見たある動画を思い出しました。
トランスジェンダーであることを公表しているYouTuberの木本奏太さんのチャンネル「かなたいむ。」に、タレントで性教育に関するYouTubeチャンネルを持つSHELLYさんがゲストとして出演している動画です。
主にSHELLYさんがジェンダーについて思っていることや実際に日々行っていることについてのお話。
”選択肢を狭めない”言葉の使い方がとても勉強になりました!
今回は動画の内容や、私が動画を見て感じたことを綴っていきます。
■YouTubeチャンネル「かなたいむ。」と「SHELLYのお風呂場」とは?
私が見たのはこちらの動画!
【本音】子どもからカミングアウトされた時の反応を聞いてみた。【SHELLYさんコラボ/LGBTQ+/トランスジェンダー】
トランスジェンダーである奏太さんのチャンネルにSHELLYさんがゲストとして出演しています。
奏太さんがSHELLYさんに、ジェンダーについての考えやSHELLYさんが周りの人との会話で気にかけていることについて、質問形式で対談をしています。
YouTubeチャンネル「かなたいむ。」を運営している奏太さんは、
割り当てられた性別が女性であったところから、25歳の時に性別適合手術を受け、現在では戸籍上も男性として過ごされている方です。
また、奏太さんは”Coda”という自分は耳が聞こえるけど、両親は耳が聞こえない家庭で育った方です。
YouTubeチャンネル「かなたいむ。」はそんな奏太さんがご自身の日常やこれまでのことを発信しているチャンネルです。
また、こちらの動画でゲストとして出演しているSHELLYさんは、「SHELLYのお風呂場」という性にまつわることをざっくばらんに話す、性教育チャンネルを運営しています。
アメリカと日本のハーフであるSHELLYさんは小さい頃からアメリカの番組を見ることが多く、そこではゲイカップルを題材にしたドラマなどが当たり前だったそう。
日本で生活していてジェンダーのことや女性の不平等さを感じており、テレビ番組などで性教育に関することを話す機会が増えたのだとか。
3児の母でもあるSHELLYさんはお子さんとの間でもジェンダーや体のことに関する話を折に触れて会話に盛り込んでいるそうです。
動画では奏太さんからSHELLYさんに質問していく形で話が進んでいきます。
SHELLYさんの考えや実践してきたことについて、驚いたのはもちろんですが知ってよかったと思うことがたくさんありました!
■無意識に使っていた言葉にハッとした!SHELLYさんの繊細な言葉選びが素敵
20分程のYouTube動画ですが、短い中にも大事な要素がぎゅっと詰まっていました。
私がSHELLYさんの話していることを通して勉強になったと思ったことは大きく分けて2つです。
・コンテンツ(絵本や映画)を通して意見を交換していること
・普段の会話から”選択肢を狭めない”ような言葉選びをしていること
繊細な気遣いですが、明るくポジティブに表現しているのが印象的です✨
●コンテンツを通して意見を交換する
SHELLYさんはお子さんにジェンダーのことなど繊細なことを伝えるために、
絵本や映画をよく活用するそうです。
第2子である娘さんに男性どうしの恋愛が描かれる絵本を読んだところ、
「男の子どうしが好きって気持ち悪い」
と言われたのだとか。
SHELLYさんは内心かなり驚き、”これまで折に触れて話してきたつもりだけど教え方を間違えたかな?”とまで思ったそうですが、グッと堪えて
「どうしてそう思う?」
と聞いたそうです。
センシティブな内容はつい感情がこもって話してしまうこともあるかもしれませんが、
一度落ち着いて”なぜそう思うのか?”と聞くことは相手に寄り添っていて素敵だなと思いました。
SHELLYさんがお子さんに読んだ絵本はLGBTQ+にまつわる話ですが、
ジェンダーの対等性や体のことについて思っているけど伝えにくいことって多々あると思います。
私にはまだ子供はいませんが、恋愛相手や友人との会話でもSHELLYさんの言ったことは真似できます。
”コンテンツを通して意見を交換”し、自分の意見を押し付けてしまうのではなく”なぜそう思うのか?”と寄り添う姿勢で自分の周りの人と考え方を共有してみようと思います!
●”選択肢を狭めない”ような言葉選びが素敵!
SHELLYさんはお子さんに直接話す時だけでなく、
子ども達がいる場で、知人や友人を交えて会話している際にも
”決めつけ”の言葉になっていないかな?
と常にアンテナを貼っているそうです。
SHELLYさんが出していた例にはこんなのがありました✨
(娘さんの見た目を見て)
「お金持ちと結婚できそうだね〜!」
→「そうだね〜!でも自分で稼げるから大丈夫だもんね〜!」
「美人さんだね〜!」
→「中身で勝負するもんね〜!」
言っている人は褒めているのですが、”女性は男性と結婚する”ことや”男性が稼いで女性は家にいる”ことを示唆しかねないことなど、どちらも選択肢を1つにしている言い方です。
こういった、周りの人からの言葉へのSHELLYさんの”反論処理”が面白かったです。
SHELLYさんの言い方も嫌味で返しているのではなく、相手が褒めてくれていることを受け入れた上で、子どもたちが窮屈な考えだけになってしまわないように気をつけているそうです。
また、大人間の会話で、ジェンダーに関わるような”単語”にも気をつけているとのこと。
「彼氏(彼女)はいるの?」→「パートナーはいるの?」
LGBTQ+の人は周りの人にいうと変な目で見られるんじゃないか?と思っている人が多いと言います。
この細やかな気遣いの言葉一つで、”この人には言っても大丈夫かも?”という安心感を与えられると言っていました。
私も「OL(Office Lady)」や「イクメン」のような、
本来なら男女関係ない役割のものに、性別を限定する言い方をすることが気になっていました。
人よりも気にかけていたつもりだったけれど、新たな視点を持つことができてよかったです。
もちろん、「気にしすぎじゃないか?」、「たくさん気にかけなきゃいけないと思うと窮屈」と思う人もいるかもしれません。
やるべきことは”身近にいる人が何かを言えないで抱え込んでしまっていることをちゃんと見つけること”だと思います。
表現の仕方が豊かになってきていてよかったなとも思っています!
■最後に
奏太さんとSHELLYさんの対談は学びだらけでした。
お二人のチャンネルにある動画は他の内容も興味深いことだらけですのでぜひ見てみてください。
▼かなたいむ。 ▼SHELLYのお風呂場
今回動画を閲覧し、自分にはなかった視点に立つことで、できることが増えたと思うと嬉しいです!
属性に関係なく、目の前にいる人自身を大切にできるような言葉遣いを大事にしていきます✨