さくさく日記

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ご祝儀袋の「水引」は中国発祥!「水引」と「中国結び」の意味と違い

2023-10-31 16:36:05 | 日記

こんにちは!さくちゃんです。

 

先日友人の結婚式に行ってきました。

 

コロナの流行もあって、かなり久しぶりの結婚式でしたが、

そこで普段特に気にかけずに使っていた「ご祝儀袋」について初めて知ったことがありました。

 

ご祝儀袋についている「水引」についてです。

 

一緒に参列した中国人の友人がご祝儀袋を指差して

「中国にも似た結び方がある!」

とのこと。



縁起のいい結び方であることだけは知っていましたが、

発祥や詳しい意味を知らないことに気づきました。



今回は「水引」の種類やその歴史について、

また中国の結び方についても調べたので、紹介します!

 



■日本の伝統「水引」とは

水引とは、ご祝儀袋や弔事袋の表側につける飾り紐のことをいいます。

和紙を紙縒り(コヨリ)にして「水のり」を「引いて」固めたところから

水引という名がついたと言われています。

※紙縒り:細かく切った紙をひねって紐状にしたもの



様々な種類がありますが、水引という結び方には3つの意味があります。

 

①未開封を保証する意味

②魔除けのため

③人と人を結びつけるという意味



現在では③の意味で用いられることが多いです。

 

水引の由来は諸説ありますが、最もよく知られているものは、

小野妹子が遣隋使として隋(現在の中国)から持ち帰った献上品に

紅白の紐が結ばれていたことから、日本でも使われるようになったと言われています。

 

教科書には載っていない、

小野妹子のなしたことがわかって興味深いです。

 

■「水引」の種類

水引にはいくつかの結び方があります。

それぞれに意味があって用途も異なります。

 

一つ一つ紹介していきます!

 

●蝶結び

水引の結び方で最もよく見るのが、

「蝶結び」です。

形が蝶のように見えるのが特徴です。

 

蝶結びは引っ張るだけで簡単に結び直せるので、

(靴紐の結び方としても有名ですよね。)

「何度も繰り返して良い」お祝い事に適しています。

 

お歳暮やお中元、入学祝いや出産祝いなどが挙げられます。



しかし、「繰り返す」ことが縁起が悪いとされる事柄、

例えば、結婚(離婚・再婚をイメージさせる)やお見舞い(入院を繰り返す)には

不適切なので要注意です。

 

●結び切り(真結び)

結び目の先が上になるような結び目を

「結び切り」といい、「真結び」ともいいます。

 

蝶結びと相反して、

「一度結んだら解けない」結び方です。

 

蝶結びには適さなかった結婚や入院お見舞いなどの、

一度きりが良いとされるお祝い事やお見舞いに用いられます。



●あわじ結び

「あわじ結び」は結び切りの両端が輪になるよう結んだものです。

輪の部分が”あわび”に似ていることから、この名が付いたと言われています。

 

結び切りと近い意味合いがありますが、

両端を持って引っ張るとより強い結びになることから、

「末長く続くように」という意味合いがあります。

 

特に結婚のお祝いに用いられますが、

広い意味で使うこともあります。



 

●梅結び

「梅結び」はあわじ結びの変形で、

あわじ結びと同様に結び目が固く簡単には解けないことが特徴です。

 

その名の通り、梅の形を表しています。

梅の花は厳しい冬を乗り越えて、春に先駆けて咲く花として運命向上の意味を持ちます。

また、古くから”松竹梅”というように縁起物の定番なので、

結婚をはじめ様々なお祝い事に使われます。






■日本の「水引」の由来、「中国結び」

お祝いや弔事での贈り物に用いられる水引には

結び方によってそれぞれ意味があることがわかりました。

 

日本の水引の由来である、

中国にも紐を結って縁起を担ぐ風習が残っています。

 

中国の結び方についても調べてみました。



 

●「水引」と「中国結び」の違い

中国の結び方はそのまま「中国結び」といいます。

中国語でも「中国结」と書きます。



日本では贈り物に紐を結ぶ形で広まりましたが、

中国では衣服のボタンや、家具などに付けられています。

 

 

これを調べた上で思い返してみると、

確かにチャイナドレスのボタンは「中国結び」です。

 

日本人にとっても身近なところに「中国結び」があるんですね。

 

●「中国結び」の種類

中国結びの様々な結び方を紹介します。

 

①吉祥結び

古くから中国の僧侶の袈裟や、

神社仏閣の装飾品によく使われていたため、

吉祥の象徴とされこの名がつきました。

 

横浜の中華街のお土産でもストラップとして

よくみられる結び方だと思います。

 

相手の幸福や平安・健康を祈る意味があります。



②双銭結び

2つの銅銭が重なる形なので「双銭結び」といいます。

「好事成双(良いことが重なる)」の象徴です。

 

古い銭には厄払いの意味もあり、

また昔は「銭」は「泉」とも呼びました。

「泉」と「全」が同音のため「双全(双方とも完全)」の意味もあります。

 

日本のあわじ結びにも似ていますね!



③団錦結び

 

団錦結びはその形状が丸く、

「花團錦簇」という調和を表す意味の言葉から付けられました。

 

調和や一家団欒の意味を持ちます。



④唐蝶結び

 

祝儀の袋飾りなどに用いる縁結びの結び方です。

 

日本の水引の意味に一番近いかもしれません。

 

平安・幸運・団欒・平静などの意味があります。



 

 

 

■最後に

今回は縁起物である「水引」と「中国結び」について調べました。

 

お隣の国なので似ている文化がたくさんありますが、

それぞれの国に馴染んだ意味が込められていて興味深いです。



また、自分の国の文化をきちんと知ることができました。

お祝い事の際にはより思いをこめて相手にプレゼントしようと思います。

 

 

※参考にさせていただいたサイト

https://www.mizuhiki1.com/hpgen/HPB/entries/143.html

https://halmek.co.jp/harutomo/6518

https://chachala-hino.jimdofree.com/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E7%B5%90%E3%81%B3/



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