こんにちは!さくちゃんです。
9月中旬に映画化が発表された、朝井リョウさん著の「正欲」。
皆さんはこの作品を知っていますか?
「正欲」は朝井リョウさんの作家10周年記念作品。
2021年3月に発売されてから本屋大賞など数々の賞を受賞しており、昨年には10万部を突破したそうです。
このように、以前から話題になっていたので私も読みました。
世間にとっても、もちろん私にとっても衝撃的な作品だと言えます。
なので、今月の映画化についての発表を聞いて「この作品が映画化!?」と、驚きを隠せませんでした...!
映画には元SMAPの稲垣吾郎さんと新垣結衣さんの出演が決まっているそうで、どのようにこの衝撃的な作品を演じていくのか、予告編もすごく楽しみです。
映画化も決まり、更に話題を読んでいるであろう、朝井リョウさん著の「正欲」。
今日は私が読んだ感想と共に、本作品を紹介していきます!
-----------------------------------
目次
■朝井リョウ著「正欲」、作品内容
■小説なのに考えさせられる、登場人物それぞれの「欲」
■最後に
-----------------------------------
■朝井リョウ著「正欲」、作品内容
「生き延びるために、手を組みませんか。」
私が買った本の帯に書いてあった文章です。
この物語はどんなことが起きるのだろうと引き寄せられますよね。
多様性が受け入れられるようになってきた世の中ですが、
その中で、もがきながら生きる各登場人物のそれぞれの視点が描かれます。
「生きる」ことへの向き合い方や考え方がところどころに現れます。
「生き延びる」という言葉もどういうことなのか考えながら読むのもいいかもしれません。
一つの作品を通しても読む人によってそれぞれの感想が出てくる作品だと思いました。
■小説なのに考えさせられる、登場人物それぞれの「欲」
もがきながら生きている登場人物たちは、自分の考えや嗜好と世間体や世の中の常識との狭間にいます。
確かに、普段過ごしていて「当たり前」や「マジョリティー」がもたらす強制力のようなものって強いなと感じます。
それが「マジョリティー」側にいるのであれば気づかないまま過ごしていることがほとんどなのですから、無知のパワーもまたすごいなと思います。
私自身は「マイノリティー側にいる」と強く意識したことはあまりないですが、相手の常識からくる、決めつけのような発言を嫌だなと思う時があります。
「私や私がこれまで出会ってきた人はこういう考えだからあなたもそうでしょ?」
「みんなそうだから、あなたもやって当たり前」
こうやって決めつけられてしまうと、本当にそうなのかな?と反抗してしまいたくなります。
「正欲」の登場人物たちの中には世間一般や彼らの周りの人たちの常識によって強制力や押しつけを感じ、その中で彼らなりの「生き方」を探していきます。
常識は正しいものとイコールに考えがちです。
ですが、私はこの作品を読んでこれまでの自分の中での良し悪しを「本当にそうかな?」と考えさせられました。
■最後に
映画化が決定し、近頃再び話題を読んでいる小説「正欲」。
タイトルの意味、世の中に衝撃を与えているのはなぜなのか。
そしてあなた自身の「正しい」とは?
沢山考えながらも、引き込まれる作品だと思います。
ぜひこの機会に朝井リョウさん著の「正欲」を読んでみてください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます