この石の形をどうにかして、言葉だけで説明してみます。まず、2つの部分に分けて説明します。片方は、6cm×3cm×1cmの四角柱です。もう片方は、底辺1.5cm、高さ2cmの直角三角形を底面とする、高さ1.5cmの三角柱です。
次に、この2つを合体させます。四角柱の一番広い面に、三角柱の斜辺で作られる面を合わせます。そして、三角柱の高さを表す辺と1.5cmの辺と三角形の斜辺から成る頂点を、四角形の1つの頂点と一致させます。さらに、三角形の斜辺を四角柱の3cmの辺に一致させます。
また、どの頂点も角が取れています。
One Color
ただし、最後の一言、「角が取れている」の理由を考えてみると、「この石の今の形は移ろいゆく途中段階である」こともまた一つの真実ということになります。水中を転がりながら、今はこの形ですが、しばらくすると(数10万年?)もっと小さな、きれいな楕円形になっているかもしれません。
つまり「形」は変化していくものなのです。では、この石の変化しないものは何でしょうか?その変化しないものが、この石の本質ではないでしょうか?
そう考えると、石も奥が深そうですね。言葉で表現することと、考えながら本質を見抜くことの両方をこれからも楽しんでください。
石屋本人