グルメとペットの絵のブログ

世界ふれあい街歩き

世界ふれあい街歩きという番組をご存知だろうか?NHKBSプレミアムで毎週火曜日の夜8時から放送している。ナビゲーターが世界の街角を歩いて街行く人に話しかけたりする番組だ。NHKは愚かにもコロナを煽り過ぎて新しい番組を作れず、ここ一年半は再放送ばかりやっているが、まあテレビの画面でマスクを着用した馬鹿面を見るよりは、再放送でも素顔の人を見る方が健全である。それに全てを見たわけではないので、こうして再放送をしてくれる方が、つまらない番組を作るよりはありがたい。

2014年6月17日はパリ・サンジェルマンデプレだった。何と私がいつも根城にしているところで、路地まで知り尽くしている場所だ。すかさずビデオに録画した。その時、こんなジャックラッセルテリアの長毛種を連れたおじさんが出て来た。これはその時の画面である。

その翌年の6月、パリエアショー(航空宇宙展)視察のためフランスへ出張し、奇しくも同じ6月17日、路上でこのおじさんに会ったのだ。この方の哲学者のような風貌と、可愛いわんちゃんを見てすぐにわかった。おじさんも驚いていた(笑)。

事情を話してすっかり仲良くなり、その2年後にパリへ行った時にはご自宅にご招待頂いた。最もフランスでは人懐こい人が多く、ほんの少し話しただけでも自宅へ招待してくれる人は決して珍しくない。一つには私が日本人でフランス語を話すからなのかも知れない。

そのさらに2年後にもまたご自宅にお邪魔した。わんちゃんの絵を描いて差し上げたことは言うまでもない。大人しくて人懐こく、吠えることもない。ぺろぺろと手や顔を舐められた🐶。このおじさんとは普段はクリスマスカードのやり取り程度のお付き合いで、コロナ騒動が始まって以降はちゃんと話をしたこともないので、果たしてコロナ茶番を理解されているのかどうかは知らない。

2015年6月、フランスから日本へ向けて帰国する飛行機。パリ-日本間のエールフランス便としては珍しく空いていた。

飛行機の中でジャックラッセルテリアのわんちゃんの絵を描いていると、それを後ろで見ていたフランス人の男性乗務員が手で“グー”の合図をした。

「何かペットを飼ってますか?絵を描いてあげますよ」と言うと、「本当か?犬を飼っている。今写真を持って来る」と言い、自分の携帯電話を持って来て、愛犬の写真を見せ、「僕は仕事に戻るから」と言って私に自分の携帯を預けて行ったのだ。その時に描いた絵がこれだ。

その少し後、今度はフランス人女性の乗務員が、「私猫を飼っているので描いて欲しい」と言って、同じように私に自分の携帯を預けて行った。仮にも乗務員が乗客に自分の携帯電話を預けるなど、日本の航空会社ならあり得ないことだろう(笑)。このおおらかさが何ともフランスらしい。良い意味でいい加減なのだ(笑)。描く紙がなかったので、こんな絵になってしまったが。。。。。まあご本人はものすごく喜ばれたので良かった。

着陸前にはチーフパーサーが出て来て、「乗務員がお世話になりありがとうございました。」と私に挨拶された(笑)。このチーフパーサーの方とは後日、神戸でお会いした。

私が初めてフランスへ行ったのは1985年4月で、一か月のホームステイだった。当時は京都に住んでいたため、伊丹空港からエールフランスに搭乗した。その最初のフライトで、機長が私のフランス語を褒めてくれ、何とコックピットに招待してくれたのだ。当時は頼めばコックピットを外から覗くことはできた。しかし私は一時間ばかりも副操縦席に座らせてもらったのだ。しかもフライト中(アンカレッジに向かう途中)に。普通ならそんなこと考えられないだろう。その時の機長はちょっとポール・モーリヤみたいな顔をした方だった。その後、フランスへ30回ばかり行ったが、ほとんどエールフランスしか利用しなかった。仕事柄ということもあったが、この最初のフライト思い出が強烈だったからだ。

人生、出会いが全てだ。コロナ対策などしている場合ではない。短い人生で出会える人の数はたかが知れている。少しでも外へ出て、人と出会い、コミュニケーションをすることこそ最も大事である。


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