余りコロナやワクチンの話ばかりだと嫌がられかねないので、今日は天気も良いので止めておこう。こんな快晴の日に汚れ切った総理や大臣の絵など掲載しては縁起が悪いというものだろう(笑)。
大人の京都散策を続けよう。下の写真は高瀬川。五条河原町を少し下がった辺り。
メジャーな観光スポットは避けて、マイナーな見どころをご紹介したい。
テレビではよく、本上まなみのような京都かぶれした芸能人が、現地の人が行かないような高価な店を紹介しまくっているが、ああいうのは演劇の世界の続きのようなものである。
出町柳駅から今出川通りを西へ歩き、東大路通りとの交差点(百万遍)を下がったところにアンスティチュ・フランセがある。もともと関西日仏学館と呼ばれていた日本最古のフランス語の学校である。建物は80年以上前に建設された洋館で、ちょっと神戸の異人館っぽいところだ。今はフランス領事館と合体していて、領事が校長を兼任している。
東京にも日仏学院が飯田橋にあるが、関西の方が歴史は古い。かつては文豪サルトルが講師として来日する案もあったとか。もし来ていたら大変なことであっただろう。
私は20代半ばの頃、1年ぐらいここの上級クラスと、翻訳クラス、通訳研究クラスに通ったことがあるが、今思えば京都にいながら、レトロな洋風空間での勉強は貴重な機会であった。懐かしい。
一階にはカフェがあり、誰でも入れる。本格的なフランスの雰囲気で、ちょっとしたフランス料理や本場に近いエスプレッソコーヒーをお安く頂けるのでお勧めだ。
コロナ劇場が開幕するまでは、毎年ここで7月14日に革命記念日のレセプションがあり、私も何度も出席した。ビゴのパンがよく出ていたし、私の仲介で神戸ワインもブースを出していた。
今出川通りをさらに西へ。千本今出川をほんの少し西へ歩くと、昔ながらの喫茶店Shizukaがある。何とも重厚な、正真正銘昔の喫茶店だ。これは少し前の写真。
この手のレトロな喫茶店は他にもいくつか京都にはある。しかしここはビギナーが行く観光エリアからは外れているし、観光客相手の店ではないので、昔の京都の町内の雰囲気に浸れるのだ。今はこんな風に外観がリニューアルされている。
おススメはモーニングのホットケーキ。何とも昔ながらのホットケーキであることか。コーヒーは最初から砂糖が入っているので、要らない場合は注文時にブラックと言わねばならない。
今出川通りを更に西へ歩くと有名な北野天満宮がある。
お参りはまた今度にして、今出川通りから少し南へ下がった商店街を覗いてみよう。商店街の中に長五郎餅本舗がある。
一口サイズのあんこが入った餅だが、これがまた上品な味で美味しい。かつて北野大茶会の際、秀吉が気に入って命名したとか。
この長五郎餅は北野天満宮の中にも茶店があり、そこで頂くこともできる。おススメの一品だ。有名などこやらの豆大福より、私はこっちの方が遥かに美味しいと思う。
次回に続く。