京菓子と言うと、お茶と一緒に頂く生菓子や土産物で有名な八つ橋を連想する方が多いことだろう。お茶と一緒に頂くお菓子は、見た目に違いはあっても、材料に大差はないので味はほとんど変わらない。八つ橋に至っては、伝統的な焼き菓子の八つ橋は忘れ去られ、“おたべ”という商品名に代表されるあんこ入りの生八つ橋が最も有名だ。
そのお茶と一緒に頂くお菓子だが、別に抹茶とは限らず、煎茶や緑茶でも構わないが、京都に来れば一度は伝統的な場所で伝統的な美味しさを体験したいものだ。
何度かこのブログでご紹介しているが、大極殿本舗こそ正真正銘の京の老舗であり、通をも唸らせる味覚を提供している。特にこの暑い夏にご賞味頂きたいのが名物「琥珀流し」である。いつ食べても美味しく月替わりで味が変わるのだが、6月が梅酒、7月がミント、8月が冷やしあめ、9月が葡萄と夏場が特に美味しい。
六角店は昔ながらの家屋を改装してあり、京の趣を感じながら落ち着いたひと時を過ごせる。
こちらは本店の喫茶室。
ご覧の通り、愚にもつかない感染対策など一切していない。マスク着用などの張り紙もなく、阿呆なアクリル板などここには存在しない。全く、アクリル板ほど日本人の器の小ささを表しているものはない。本当のおもてなしがどういうものか、よく心得ていらっしゃる。さすが京の老舗だ。
今の時期限定で発売されるのが鮎菓子の吉兆鮎だ。昔と違って、今はどこの和菓子屋でも鮎菓子を製造販売しているが、大極殿のは一味違う。
絵にしてみたが、どうだろうか?
京都へ行かれる際には、是非大極殿本舗をおススメしたい。そのうち大極殿に飾られるかも(笑)。