人間はとにかく“イメージ”に弱い。全てにおいてイメージが先行し、そこから勝手に想像を膨らませて自分の世界観を作り上げてしまう。しかしこのイメージはほとんどの場合において現実とはかけ離れているのだ。新型コロナがその典型的な例であろう。存在もしていない、いや正確に言うと、その存在がただの一度も証明されたこともない、マスコミが作り出したウイルスの画像とアルバイトによるコロナ患者の映像という“イメージ”が人々の想像力を掻き立て、実際にはありもしない“世界”を作り出させたのである。
マスクもそうだ。マスクがウイルスを防いでいるというイメージを勝手に作り出している。最もマスクはコロナにもワクチンにも関係なく今や独り歩きをしている。高齢者は皺を見せたくないし、若い女性は、特に美貌を持つ人を除き、顔を隠すことにメリットがあるようなので、もう手放せないようだ(笑)。必要のない時はマスクを外す、とどこやらの市長が言っているにもかかわらず。。。
人間は全てを自分のイメージで判断している。数年前に話題になったヒアリも同じだ。果たして本当にメディアが騒いだような恐ろしいアリなのだろうか?あなたはご自分あるいはご自分の周りにヒアリに刺されて腫れあがった人を見たことがあるだろうか?自分で体験もしていないのに、なぜ危険だとわかるのか?
前から思うことだが、誰もが嫌うゴキブリ。ゴキブリ=不潔、不衛生のイメージしかない。ごみを漁る習性からそのようなイメージが出来上がるのであろうが、一つにはゴキブリの姿形が大きく影響していることに間違いはない。しかし、本当にそこまで汚い昆虫なのであろうか?今までゴキブリに触ったことで病気になったという話を聞いたことがおありだろうか?ゴキブリは何億年も前から人類と共にこの世に生息しているのであり、本当は人間とは何か切っても切れない縁があるのかも知れない。
まあごみの中から出てくるゴキブリにわざわざ触れることもないが、問題ではゴキブリ自体ではなく、ごみの方であろう。全てはイメージでしかないのだ。ちなみに私はゴキブリは殺さずに捕獲してエンマコオロギの餌にする。美味しいのか、あっという間に完食である。
その姿形ゆえに毛嫌いされるクモ。特に日本最大のアシダカグモは余りにもグロテスクな外観を持つため、毒蜘蛛と勘違いされることもあるとか。
しかしこのクモは人間には一切害などないどころか、人間が嫌うゴキブリのハンターなのである。そもそもアシダカグモに限らず、クモは人間が嫌がる虫(ハエ、蚊、ダニ、ゴキブリ)全ての天敵なのだ。間違っても殺してはいけない。
昆虫マニアの間で人気のあるタガメ。今や絶滅危惧種として大変貴重な存在だが、それはそういった先入観があるから、そういう目で見るに過ぎないのだ。タガメは毒蛇マムシをも襲って捕食するのだが、もしその部分のみが強調されれば、恐ろしい水生昆虫といったイメージが定着することであろう。
以前、群馬県にあるジャパンスネークセンターへ何度が出掛け、現地で蛇料理を食べたことがある。食用にするのは主にシマヘビとマムシ。淡白なので素材の味はなく、知らずに食したら、何を食べているのかわからない。蛇を食べたと人に言うと、ほとんどの人が仰天する。しかし現代人は単に習慣でものを食べているに過ぎない。驚く人に私は必ず、「では今もし生まれて初めて蛇とタコとカニを見たとして、蛇だけを特別に気持ち悪いとは思わないはずだ」と言うことにしている。
ともあれマスコミと商品を売りたい企業がこのイメージを作り出して民衆に植え付けているのが今の世の中である。乳製品メーカーや製薬会社はその成功例と言えよう。
何のために今、ワクチンを接種するのか?自分でワクチンの成分を調べて納得して打つ人はまず一人もおるまい。マスコミが作り上げたイメージを自分が膨らませて接種会場へ向かっているだけではないのか?
この日曜日には東京都日野市でこのような勉強会があるようだ。イメージでしか物事を判断できない人達には是非お出かけしてもらいたいものである。