ぱっと思いついたのは、「わらしべ長者」です。
大雑把なあらすじは、ある一人の貧乏人が最初に持っていた藁を物々交換を経て行くにつれて、最後は大金持ちになるお話なのですが。
古今東西似たような昔話が存在するらしく、日本の昔話でも何パターンかあるようですが、一番有名なのは、お告げに従って藁を持って旅にでる、という物語ですね。
ある男が貧乏な生活から脱出したいと観音様に願をかけたところ、「初めに触った物を、大事に持って旅に出ろ」というお告げをもらった。観音堂を出るやいなや石につまづいて転び、偶然1本の藁に手が触れた。
そこで、男はお告げの通りその藁しべを持って旅に出た。。。(wikipedia より)
というはじまりです。
いろんな出会いがあり、その中で互いの持ち物を交換しなければならない事態が訪れ、気がついたら家を手に入れていた、という流れなのですが。。。
現在の価値観に照らし合わせると違和感満載かもしれませんが、納得できることも多いです。
今現在、自分が持っている物を大切にすること。
出会いの中で自分に必要とされている精一杯のことをすること。
持っている物を大切にしても執着しないこと。
その場の状況に対応できる柔軟性があること。
運命の流れに逆らわないこと。
最初から失くす物は何も無い主人公だったからこそ可能だったかもしれませんが、断捨離をしたあと心に響く昔話です。