Sallyの介護ダイアリー

母、49歳の時脳内出血で倒れる。私21歳から介護生活スタート。以降母は左半身麻痺、車椅子生活。あれから38年!要介護5

終止符

2023-01-27 06:39:27 | ダイアリー
在宅介護が終わりました。

母の希望通り、最期まで自宅で過ごすことができました。

自宅での看取りは昼夜問わずの吸引など決して楽ではなかったけど39年の介護生活、やりきりました。

亡くなる三日前、声にならない声で、
「ありがと、ありがと」の連呼。

痛みが出る前に静かに旅立ちました。




凛と立つ 生き果つるまで 曼珠沙華

母が半身麻痺になってから詠んだ句で自ら書にしたためたお軸です。
母の人生の終止符。

まさに自身の道を生き抜いた母らしい生きざまでした。

今までつたないブログを訪ねて下さった皆様、温かなコメント頂きました皆様、心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。

緊急搬送できず

2023-01-08 06:12:00 | ダイアリー
クリスマス後の夕食、18時。

母が誤嚥。
食べていたのはムース食。

今までのムセ込みとは明らかに違う。
異常事態に訪問看護のナースに電話しながら母を前傾姿勢にして指示をもらう。
「今から向かいます」
とやり取り中、母の意識がなくなった。
頭はジャッキアップしたベッドに顔を横に向けて寝かせる。
その間に意識は戻ったが混濁してる。
ナース到着。サチュレーション76。
「緊急搬送必要だね」と。
すぐに在宅医に連絡してくれた。
当直のお医者さんが対応してくれたがお膝元がすでに満床。
色々手を尽くして下さったが1時間以内で搬送できそうな病院は全て満床で緊急搬送は叶わなかった。
ニュースや新聞で取り上げられている現実を突きつけられた。
しかしそこからが早かった。
電話対応して下さった当直の在宅医到着。
主治医はいるがチームで診察してるって言ってたな。
母の状態はかなり危険らしい。
あれよあれよと段取りして下さった。
ここから点滴開始。抗生剤だ。

次に到着したのは薬局さん。23時過ぎだったと思う。訪問診療に切り替えた際、先生から夜間対応可能な薬局がいいと切り替えた薬局さん。本領発揮!
点滴一式など必要なものが揃ったようだ。
代表の方いはく、
「緊急搬送されなくて良かったですよ、コロナ禍であえなくなるからね、こんな時の為に僕たちがいるんです、いつでも飛んでくるからね」

あー、冷静な判断できてなかったな。
これで腹をくくった。
最期まで在宅でみる!
次にきたのが吸引器やさん。
こちらはレンタルらしい。
吸引して少し落ち着いたようだ。
最後にきたのが酸素やさん。
「今から車から機材下ろすのに何往復かさせてもらいますね」
それもそのはず。部屋に運ばれたのは酸素を入れる大きな機械はじめ酸素ボンベが3本。
病院さながらの装備となった。
携帯用酸素に切り替えるレクチャーも受けたが空返事した覚えがある😂
夜中2時00分。
再度ナースの到着。
抗生剤の点滴終了。
一旦点滴を抜く。3時前だった。
こうして怒涛の一晩が終わった。
いよいよ覚悟の時間が始まる。


希望の星

2022-11-27 21:04:27 | ダイアリー
ベッドから車椅子の移乗。

車椅子からトイレへ。

トイレから車椅子。

車椅子での坐位の直し。

一日に何回と繰り返し。
中でもトイレでのオムツ交換後のズボンを上げるのはこちらも命がけ。
両手、両足、頭で母を支えながらリハパンとズボンをあげ移乗。

食事もしかり。
母が一人でできることは睡眠。

一人介護の限界はとうに超えてる。

頑張っても結果がついてこないのが介護。

私は頑張った!

近年そう自分に言い聞かせてる
けど、ここのところはさらにお疲れモード。

そんな中、希望の星が飛んできてくれた。
きっかけはTVドラマ「空飛ぶ広報室」。

一生のうちに一度はみたいと思っていたブルーインパルス。

何も状況は変わらないけど、心が澄み渡った。















母の本音

2022-10-01 13:54:03 | ダイアリー
結局弱っている母をあまり気の乗らないショートステイに送り出す勇気が持てず、一昨日、昨日は家でゆっくりしてもらうことにした。
昨朝、母に
「ちょっと疲れてるみたいだから今日も休憩の日にしたよ。のらりくらりと過ごしてね」と言うと、
「ありがとう」と母。
何だか嬉しそうだった。

木曜日も訪問歯科と訪問看護で入浴はしていない。

夕方まで迷っていた。

母をシャワー入浴させるのには私の気合いが必要😅

夕食を早めに済ませ、
「明日はデーサービスあるからお風呂に入れるよ」と伝えると、はじめて聞く意外な答えが返ってきた。

「いやだねえ」と。

気持ちの上でも母も頑張ってるんだな。

私の気合いスイッチオン!

一人でやるしかないのはいつも通りだが、万が一を考えて主人が仕事から帰宅する時間に合わせて入浴終了時間を合わせた。
これなら万が一シャワー用車椅子から抱えらなくなっても助けてもらえる。

おかげで手を借りることなく入浴終了!
無事にベッドに入った母はいつもより表情がよかった。

いつお別れがきても後悔のないようにもう少し頑張ろ。



消え入りそうな命

2022-09-28 21:20:58 | ダイアリー
昨朝、何だかボッーとしている。

朝ごはんも全介助。

このままデーサービスに送り出していいものか迷ったものの、お風呂には入れてあげたい気持ちとオムツ替えの大変さが相まって、結局利用することにした。

無事に帰ってきますように。

携帯は肌身離さず。

夕方まで鳴ることなく帰宅。

安堵。

ところが。
デーサービスの連絡ノート。


食事を済ませ早めに就寝。

今朝の母は何とか取り戻してくれた。

デーサービスから帰った母にいつもの言葉がけ。

「今日、デーサービスどうだった?

必ず決まって返ってくる言葉、
「まあまあ」
と返ってくると思いきや、
「今日はよかった」と。
はじめて!

返事がないときも多いが、よかったと思える時間が持てて私も
よかったと思った。
最近は特に1日1日が無事に過ごせればいい。

明日の朝ごはんの大根餅がない!
今夜も約一週間分を量産。



今回も作った分が食べ切れるますように。

消え入りそうな命と向き合っている。