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【創作びより】

決められた枠の中で


今までは、テーマが決まってるものは、苦手だった。もっと、のびのび書きたいのよ~という気持ちがあったんで、応募もしてなかった。
でも、今回、久しぶりにテーマのあるものに挑戦すると、お!なかなか、おもしろいやん♪と思えた。ひとつのことをいろんな角度から見られるのは、勉強になる。他の公募や作品提出も、煮詰まってるものがあったけど、いっちょ、自分でテーマを決めてやってみようか、というふうにまでなった。わたしの場合、枠がないと、どこまで行くねん!?となりかねないから、ちょうどいいのかもしれない。
決められた枠の中で楽しむのも、まんざらじゃないなあと思って、ふと、今朝の夫との会話を思い出した。学校へ行こうとする夫を玄関で引き止め、門限の交渉に入った。
「明日、友だちが遠いところから来るんやけど……、何時まで、いいやろ?」
このあと、わたしのシナリオでは、
「そら、遠いとこから来はるんやから、何時でもええよぉ。電車のホームまで見送っておいでよぉ」と言ってもらい、「わあ、ありがとう!!」と、夫にカバンをわたして、いってらっしゃーい!あなた、お気をつけて~となるはずだった。
ところが、だ。「そしたら、ぼく、保育所に迎えに行くわ」ときた。
(そ、そこかい、リミットは……)と。シナリオが狂うにもほどがある。慎重に会話を進める。
「ありがとう、それで…、わたしがここへ帰ってくるのは、何時までいいかなあ」
まるで、親に門限をたずねる中学生のように、ドキドキした。高校生のときだって、門限のなかったわたしなのに!! まさか、主婦になって、門限の交渉をしないといけないとは、思いもしなかった。かなり考えこんでから、夫が口を開いた。
「うーん、5時かな」
「えーっ!! 5時ってぇ! 4時には向こう出なあかんってことやん!」
必死で抵抗するわたしは、かなり大人気なかったと思う。
「そしたら、6時。あの子ら3人見るのは、ぼくには2時間が限界や」
あの子らって……、人が聞いたら、もうきん類でも飼ってるのかと思うやないかい。
夫の心細そうな顔を見ると、「最後までつきあって、飲みたい!!」とは言い出せなかった。
動揺をかくせないわたしを夫が励ましてくれた。
「決められた時間内で、思いっきり楽しむのがええねんやん!」
がるるー。さすが結婚10年。夫はよく知っている。枠がないと、わたしが翌日まで飲んでくることを…。枠がないと、わたしは「野さみー」になる。
創作でも遊びでも、わたしには枠が必要なのかもしれない・・・。   

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