真夏が到来し、外は暑くてどうにもならない午後、私の部屋の網戸にアブラゼミがきました。 とにかく、急に耳元でセミの声がやかましいのです。 お腹をわたしにむけて、ジャージャーと鳴きます。 わかった、わかった。 おまえ、やかましいんだよ。 ほかに行って鳴いてくれ。 だけど、これこそ、真夏の演出なんだから、しょうがない。